理屈では説明できない傭兵の妙でできたチャンスを苦労人のビッグプレーでモノにして勝利。しかし、状況は厳しい。
今晩は素直には喜べないtthgです。
盛り上がっているところに水を指すようで申し訳ないが「だから言わんこっちゃない」と言わざる負えない。今日は1点勝ち越して絶対にクローザー増田投手が必要なのに登板せず。しかも延長になっても出てこない。増田投手は肉体的に厳しい状況にある可能性が高い。スポーツ報知によれば監督は以下のように語ったとのことである。
ちょっと疲れていた休ませようと思った
スポーツ報知,2019年9月15日 20時27分,【西武】劇的サヨナラでマジック9初点灯…相手失策での結末に辻監督「神風が吹いたね」より引用,2024年3月3日最終閲覧
だが、出てきた投手がそれ以上疲れてる平井投手では説得力が無さすぎる。そして、代わりにマウンドにだった平井投手も火消しできない。平井投手は前々回は失点し、昨日も抑えたがど真ん中連発。3回連続で良いパフォーマンスができていない。tthgは前半戦に彼等が回マタギや連投を繰り返し、5点差など点差が開いても使われ続ける状況に苦言を呈し続けてきた。その結果がこれである。彼等なしで今後どうやって勝つのか。
彼等を酷使したからここまで来れた。それはある程度事実だろう。しかし、彼等でなくても抑えた可能性はある。要はどこでリスクを負うかという問題である。彼等を酷使すれば彼等自身不調や怪我のリスクを負う。彼等以外を使えば負ける確率が高まる。どちらもリスクであり、どちらが良いかという問題である。後者であればたとえ負けても比較的先発が安定し、小川投手、野田投手、平良投手、国場投手がという前半戦にはなかった戦力を整えた中継ぎでCSで再度勝負することもできた。また、来年戦う上でも柱である平井投手と増田投手の周りに他の投手の育成や補強という戦略を練りやすい。酷使して彼等が潰れたらそれすら難しくなる。平井投手と増田投手が怪しくなってきた現状を首脳陣はどう考えているのか。今こそご意見を伺いたい。
さて、今日の試合だが、フライを上げても諦めずレフト加藤選手の動きに違和感を感じて全力で走った木村選手のプレーは素晴らしかった。こうした細かい隙を逃さずつくプレーはプロフェショナルの神髄である。伝説の走塁と言っても過言ではない。地味な役回りの苦労人のビッグプレーに最大の拍手を送りたい。
しかし、内容的には幸運に支えられた面も大きかった。8回の攻撃で守備力や打撃の総合力で木村選手に勝る金子選手に代打メヒア選手が送られたが、単純な戦力値で言えば木村選手が代打を出されてもおかしくなかった。しかし、そこで木村選手が残ったおかげで最後のビッグプレーが起こっている。また、ビッグプレー自体も加藤選手が西日が差し込むメラド特有の難しい環境に順応できなかったから起こったという面もある。
熊代選手の同点ホームインは暴走だったがセーフになった。対照的にマリーンズは二度の暴走がアウトになった。そして、その内一つは10回表の成功すれば一死一、三塁になる重要な場面であり、タイミング的には熊代選手の走塁よりセーフに近いものだった。そしてこのプレーは金子選手が代打を出された関係でスクランブル起用でレフトに回った外崎選手の送球によるものだった。また、レフト外崎選手はサード外崎選手、セカンド水口選手、ファースト中村選手という守備力が上がるオプションを差し置いて採用されたものだった。偶発的な傭兵が結果を出す展開に運を感じる。
運の話を離れると打線はもっと点を取ってやらねばならなかった。栗山選手と秋山選手が得点圏で2回凡打した。その内一回は秋山選手の9回の一死満塁という絶好機のものだった。中村選手は8回一死二、三塁で犠飛すら飛ばせなかった。もちろん彼等で勝ったゲームはごまんとある。しかし、どれか一つで良いからモノにしてくれというのは過大な期待なのだろうか。これだけ拙攻すれば勝つ確率は下がる。中継ぎ以降が致命的に難しくなりつつある今打つしかない。それなのに肝心の打撃が拙攻を続けては先行きは暗い。野球の本質からズレてることは分かっている。しかし、今のライオンズには打ち勝つ野球、しかも3-4回までに5点差つくような圧倒的な打撃で相手の戦意を喪失させる野球が求められている。
残された道は打ち勝つしかない。打ち勝ってくれライオンズ。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
なお、各回ごとのtthgのコメントを速報版にて記事にしております。本記事にまとめきれなかった部分もありますのでよろしければ下記の速報版もご覧ください。
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