投手のコマ不足という本質的問題に加えてリスクに見合わない酷使。それでは上は見えてこない。(2019年8月25日対イーグルス観戦記)
今晩は。ライオンズが負けても冷静なtthgです。
やはり。というのが正直な感想だ。ホークスとの差は詰まったがそろそろ負ける頃だと思っていた。今年のチームはチームとしてのスタミナがない。大型連勝するには致命的に投手のコマが足りない。その上後手後手に回るマズイ継投がある。だから好調でも一気にホークスとの差を詰められない。今日の試合はその典型的な試合だった。ただ一つだけこれまでと違うのは、こういう時に勝って来るホークスが負けてくれた事だ。それによって痛みは半減した。ただし残り試合数を考えるとこの一敗も相当痛い。
確かに今日の試合は打線にも大いに責任がある。2回の無死一、二塁、4回の二死一、三塁、5回の一死一、三塁。これらのチャンスにことごとく一本出なかった。それは敗因として大きい。ただし、野手の打率はどんなに良くても3割、例外的に3割5分という野球の本質からすれば、あまり打者を責めたくはない。毎回毎回スコアボードに0が並ぶチームなら「たまには打てよ」と言いたくなるが、これまで圧倒的に打者の貢献の方が大きいチームでそれは言えない。
むしろ、こういう試合を如何に勝ちに結びつけるかが大事なのが野球である。モチロン毎回毎回2点で勝てという話ではない。打線が湿っていてもワンチャンスで同点ないし逆転できる点差を保ち、たまにそういう試合を逆転勝ちするという戦いが必要という事だ。その逆転勝ちこそ今年のような団子レースの優勝を左右する。
そうした観点からすると0点の試合だった。まず、そもそもの問題点として十亀投手が打たれた時にロングリリーフで耐える人材がベンチにいない。体力をしこたま奪われるメットライフを本拠地にする以上、夏場は第二先発候補を数人用意すらべきだが、それができていない。
そしてベンチは十亀投手を引っ張り過ぎて試合を壊す。十亀投手は4回にはコントロールが乱れはじめて怪しかった。負けられない戦いという点を考えたら5回頭から変えても良かった。少なくとも6回頭からは絶対に変えるべきだった。それなのに後手後手にまわった挙句、比較的今年安定していて貴重なコマである佐野投手を敗戦処理で使う始末。使い方があまりに雑である。
tthg的には中継ぎの登板過多では最後は力尽きて終わるだけという意見だ。だから今日みたいな試合は十亀投手でいけるとこまで行って国場投手で乗り切る方がベターだと思っている。しかし、首脳陣はそういう立場ではない。6回に点を取られたから比較的安定していてる野田投手を注ぎ込み回マタギまでさせている。それぐらいリスク負っても勝ちに行くというなら5回頭から野田投手と佐野投手を2回ずつ投げさせて勝ちに行くべきである。
十亀投手を引っ張って深手を負って置きながら、登板過多のリスクを負って極めて低い確率の勝利を追求するというのはリスクとリターンの計算を見誤っている。ここまで来たら疲れたなんて言ってる場合ではないと言うなら、せめて勝てる可能性を少しでも上げるためにリスクを負うべきである。
結局のところ、コマ不足で使い方も無茶。それでは上を目指す事は難しい。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
なお、各回ごとのtthgのコメントを速報版にて記事にしております。本記事にまとめきれなかった部分もありますのでよろしければ下記の速報版もご覧ください。
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