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交流戦でパリーグが圧倒的な勝率を誇る理由は捕手の打撃力?

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今日は。正月休みでまったりしているtthgです。

今年の交流戦時に下記の記事でパリーグが圧倒的に優勢な状況について分析し「パリーグの球団が人気球団になり、人材確保が容易になったこと」をその要因として指摘した。


このこと意見自体は変わらないが、昨日、abemaTVのベイスターズの振り返り特集で「投手→伊藤光選手」という打順を眺めていたら、「交流戦でセリーグが弱い理由は捕手の打撃力では?」という考えが浮かんだ。ベイスターズは9番からの並びを重視して8番投手という戦術を採用しているが、正直伊藤光選手は打者として怖くない。パリーグのチームの場合、今年のライオンズのようなチームは別格としても、バファローズ、ホークス、ファイターズ辺りも8-9番が両方全くの安パイというケースは少ない。最近「打てる捕手」が減っていることは周知の事実だが、投手が打席に立つセリーグのほうが捕手が打てなくなることの影響が大きい。それがパリーグ優位の状況を作り出しているのではないか。


ところで、交流戦開始前の04年のセリーグの捕手事情を振り返ると、ジャイアンツ:阿部選手、タイガーズ:矢野選手、スワローズ:古田選手、ドラゴンズ:谷繁選手といわゆる「打てる捕手」がそれろっていた。しかし、交流戦開始後上記の名手たちが相次いで打撃力を落としていった。その上で、対パリーグという点で捕手の打撃力という観点から考察すると短期的にはセリーグ本拠地におけるパリーグの投手成績の向上が見込める。8-9と二人アウトが見込める打者がいることは随分とパリーグの投手は楽である。特に先発投手は責任イニング6回として下手をすると2回も楽をできるイニング生じる。これはDH制のパリーグではあまりない現象であり、パリーグの投手を助ける。長期的には「セリーグの先発投手のレベル低下」につながる。普段8-9番で楽をして投げられるセリーグの投手と楽をできる選手が打順に1人以下で戦っているパリーグの投手を比べた時、成長力の点で後者が勝る。そうなれば、見かけ上セリーグでそこそこの防御率を誇る投手でも、DH制のパとの交流戦では通用しないということが起こるのは自明の理である。

セの代表的な打てる捕手が力を落としていった05-06ということと、セの劣勢が明確になった時期が10年代だったことを考え合わせると、この時期に上述の長期的影響によるセの投手陣の弱体化がおこり、セパの実力差が確定したと言える。そう考えるとこの捕手の打撃力と言う観点は今のセパの実力差を語る上で見逃せない視点であることは間違いない。前回の記事でDH制とは関係ないと書いたが、この捕手の打撃力低下という現象を含めて考えるとDH制も関係がある。その意味では前回の記事は間違っていた。だだし、少なくとも依然として「DH制単体」では交流戦の結果を説明できないことは未だに真実である。

ちなみに、この理論で言うと原監督が小林捕手ではダメと判断したこと自体は正解である。問題はセリーグで「打てる捕手」になれる確証がない炭谷選手に「打てる捕手」を期待したことである。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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