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ホークスの大型補強路線は諸刃の剣

今晩は。ホークスの育成に注目しているtthgです。

tthg的に最近「近年のホークスの大型補強路線は危ういのではないか?」という事が気になっている。2010年代のホークスは内川選手やデスバイネ選手、グラシアル選手、モイネロ投手などの大型補強もあったが千賀投手、石川投手、甲斐選手などの育成組の台頭もあり、補強と育成のバランスのとれたチーム作りをしていた。ただ、昨年オフから随分と補強に力を入れてきた。近藤選手、オスナ投手、有原投手、ガンケル投手など目に見えて多額の契約金を積んで戦力アップを図ってきた。今年もFAには軒並み参戦しそうな勢いで報道がなされている。仮にそれが実行に移されれば戦力的に脅威である。


ただ、一方で補強の裏には2-4軍の育成目的の多くの若手が存在している。ホークスの育成組織は膨大で育成だけで50人程在籍している。これがライオンズだと最近増加傾向なのに15人に満たない。また、育成選手が一軍を目指すためにはこの50人に加えて二軍の選手30-40人とも競走が必要になる。これだけの数がいればそもそも一軍レギュラーになれる確率はかなり低い。だが、その上で一軍が結果を出せなかった時にFAや外国人、メジャー帰りで補強されてしまっては、二軍支配下登録の選手すらチャンスはなく育成組など完全にノーチャンスである。

育成選手は厳しい競走に耐えねばならない事は大前提ではある。だが、自分達どころか支配下二軍選手すら萎えそうな状況で高いモチベーションを保つ事は簡単ではない。加えて言えば2020以降の育成ドラフトの選手から一軍レギュラークラスは出ていない。今後数年の間育成ドラフトの成功例がないと育成組は自分達と同じ立場から成功した例を誰も知らないという事になり得る。そうなった場合は更に育成組のモチベーション維持は難しくなる。

既にホークスについては下記の記事のように飼い殺し批判が出始めている。そんな状況が長く続けば学生野球の現場にも「ホークスに育成で行くのは止めておけ(育成で行くなら主力がFAすぐに抜けるし、支配下枠を育成用に開けてくれるライオンズにしておけ)」という指導者が出てきてもおかしくない。

今年、12球団で32名が育成選手契約から支配下選手契約への移行を果たした。最も多かったのは巨人の10名。ただ、そのうち「支配下復帰」が9名もいた。その巨人よりも育成大所帯なのが、今季から球界初の四軍制を導入したソフトバンクだ。3桁背番号の選手
プロ野球“じつは育成選手を飼い殺している”問題「まだ8月なのに一軍の可能性ゼロ」... - Number Web - ナンバー

個々の選手が腐るのも問題だが、その空気が組織全体に蔓延するとその立て直しは簡単ではない。ホークスがその状況になって育成力を失えば相対的にライオンズを含め他チームは得をする。そのためには他チームはホークス大型補強しても勝てない状況を後何年か続ける事だ。そうすればホークスの育成力を落とし得る。毎年大型補強しても勝てない状況に追い込む事は簡単ではないが巨人がやりたい放題やっていた90年代よりは楽である。今は山本由伸投手や松井投手のように本当の一線級はメジャーに行くので国内市場には出てこない。仮に今季もホークスが大型補強するならライオンズを含めその他のチームはホークスの優勝だけは避けるべく全力を注ぐべきだ。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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