今日は。今年の生観戦した試合をボケっと観ながら正月休みをスタートさせたtthgです。
tthgが来場し栗山選手が球団2塁打記録を更新した試合の録画を観ながら思ったのだが、来季2番に栗山選手という選択は面白いのではないか。狙いは栗山選手の「選球眼」の良さで四球を稼ぐこと。今年のライオンズは「山賊打線」と言われバカスカホームランを打つ場面ばかりがクローズアップされていたが、四球を選ぶ力こそ真の力だった。本塁打数ではホークスに負けていたのに得点力では圧倒的な差をつけていたのは実理由は四球の多さに一つの要因がある。それを初回からフルに活かしたいというのがこの戦術の肝である。
秋山選手が初回から出塁した後に、足で揺さぶりつつ栗山選手が粘ったあげくに四球で出塁。投手としては球数を投げさせられた上「まだ1ワンアウトも取れていない」という焦りを抱えつつ中軸を迎える。そんな場面を想像して欲しい。立ち上がりはどんな投手も一つのアウトを取るまで落ち着かない。そこに「沢山球数を投げさせられた上に四球」という結果は精神的に辛い。その重圧の中初回から中軸の長打で3-4点とれば、チームの勝率はグンと上がる。
そして、このような最高の結果でなくても、初回から栗山選手がある程度球数を投げさせるということ自体に意味がある。先発が多くても120球で降板することが多い近年の野球において「球数を嵩ませる」という戦術は大きな価値がある。特に初回に25-30球ぐらい投げてしまうと後が苦しくなる。我々サラリーマンだってたくさん仕事を処理しなければならない状況で初めに取り掛かった仕事で余計な時間を食うのは精神的に辛い。少なからずそれ以降の仕事を「早めに片付けないと」という余計なことを考えてしまう。
投手だって、初回から球数を投げさせられるのと、中盤以降に多く球数がかかるのでは精神的プレッシャーが違う。3-4回に球数が沢山かかっても後1-2回省エネで乗り切れば先発の仕事が果たせる。しかし、初回から球数を使ってしまうと、4-5回を球数少なく乗り切らないといけない。投手によっては「目の前のバッターに集中すること」で乗り切れるタイプもいるだろうが、余計なことを考えがちのタイプには効果がある。特に普段から制球が課題で省エネ投球が苦手な投手には効果は高い。
それから、栗山選手を2番に据えることで源田選手や金子侑選手という栗山選手より出塁率は低いが足という武器のある選手を下位に据えることができる。彼等はヒットや四球を盗塁によって二塁打にできる力がある。8-9番で彼らが確率は低いけど足によってチャンスメイクしてくれる。それを秋山選手-栗山選手の勝負強さで点にすることができる。下位からのチャンスメイクによって1-2番で得点し大量点につなげるという今のライオンズ打線のもう一つの長所をより強化できる。
この考え方は、他のチームにおいてもこの考え方は応用できる。2番に足が速いけど出塁率は微妙というタイプが座っているチームで、足は並だけど選球眼が確かで勝負強いタイプがいるならば、選球眼が良いタイプを2番、今まで2番だった選手を9番という配置換えは効果的である可能性が高い。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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