FAの人的補償で「生え抜き高給のベテラン」がいたら敢えて指名すべき。
お早うございます。今週は真面目に早起きしているtthgです。
tthgはFAの人的補償について「誰々をとるべき」という議論にはあまり積極的でない。なぜかというと人的補償のプロテクトリストが分からないからだ。誰がプロテクトされているか分からない以上、事前予想以外の誰かが指名されたときに「別の選手の方が良かった」とは言いずらい。言ったところでその選手がプロテクトされていたら何の意味もないからだ。しかし、今回は敢えて事前に誰を指名するかという点について書きたいと思う。なぜかというジャイアンツのプロテクトリストから「生え抜き高給のベテラン」が漏れてくる可能性があり、その選手を指名する利点があると考えるからだ。
まず、現状を整理すると、ジャイアンツは炭谷選手を取ったわりに「若手で有望な捕手」が複数存在する。そして、ライオンズは森選手と故障明けの岡田選手しかおらず若手有望な捕手なら欲しい。ここで宇佐美選手辺りを取れたらFAといいつつ「ライオンズが得なトレード」になりかねない。そして、ジャイアンツは捕手復帰を明言しているベテラン阿部選手までいる。捕手枠で阿部選手までプロテクトしたら若手が漏れる。そこでジャイアンツが敢えて阿部選手をプロテクト外しする可能性がある。また、ライオンズは極端な投手不足なので投手も厚めにプロテクトしたい。投手と捕手に厚めにプロテクトすると残りの野手で長野選手あたりも怪しい。そして彼らは一見獲る価値がないように思われがちだがtthg的には価値があると思っている。
その理由の一つは、戦力的な魅力。確かに彼らはベテランで活躍する見込みはあまりない。(長野選手は昨年数字を盛り返したが34で長期的には数字が低下傾向)しかし、ベテランが何らかの事情で他球団に移ることでもう一花咲かせるというパターンは結構存在する。近年では、今年の松坂投手やスワローズの坂口選手あたりがその例だ。また、楽天で二度目の全盛期を経験した山崎氏、古くはライオンズからスワローズに移籍した鈴木健氏、ジャイアンツからドラゴンズに移籍した西本氏なども同様の例と言える。もともと力のあるベテランが環境を変えて新しいアプローチで結果を残すと意外に大きな戦力になる。
そして、何より、現ライオンズ監督の辻さん自身がライオンズを自由契約になってからスワローズに移籍して第二の春を経験している。不本意な形で移籍したベテランが新天地で成功するためのノウハウを一番持っている監督が辻監督だ。そして、辻監督は「野村再生工場」に異名を与えられ、他球団で燻っている選手を何人も戦力に変えた野村克也氏が監督時代のスワローズで再生しており、そこで「再生」において監督の視点でやるべきことも学んでいる。辻監督が阿部選手や長野選手をもう一花咲かせて浅村選手の穴を埋めるレベルで使いこなす可能性はある。その意味で高給でも彼らを取る理由がある。
また、監督・コーチの人材が枯渇しつつあるジャイアンツで貴重な生え抜きである彼らとプロテクト漏れでもめれば、それ自体が大きな損失である。いままでジャイアンツでプロテクト漏れした大物は工藤氏や江藤氏といった外様であり、生え抜きを持っていかれた例はない。ここで生え抜きともめれば「中途半端なFAからの撤退」というシナリオも有り得る。そうなれば、今後のライオンズの流出防止にも少しは役に立つ。こうした今後のFA対策という意味でも生え抜きベテランを高給でも取る理由がある。もっとも、流出しないように策を講じることが最優先であることは言うまでもないが。
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