打てる捕手の育成を球界全体で取り組むべき

今晩は。打てる捕手の安易なコンバートに大反対のtthgです。

スワローズの新人村上選手について小川監督が以下のように語ったと報じられている。

三塁と決めつけたわけではないが、捕手に戻ることはないかもしれない

日刊スポーツ,2017年12月7日18時19分,ヤクルト1位村上を三塁コンバートへ 打力生かすより引用,2024年1月25日最終閲覧

どうも入団時から捕手としては見ていないという事だったらしい。スワローズのチーム戦術だから外野がとやかく言う話ではないかもしれないが、正直がっかりした。

とにかく、近年は打てる捕手を育成しようという意志が各球団から感じられない。ちょっと捕手として難点があるとすぐコンバートする。これだけ打てる捕手がいない現状だから、そこで打てる選手がいたらチームのストロングポイントになるにもかかわらず、それをしようとしない。

打てる捕手の育成の期待値が非常に高い現状なら捕手に限っては我慢して使う試合を通常より増やしても良い。村上選手について言えば、高卒新人なのだから、いかに捕手としての技術がプロレベルでなくても2軍でみっちり守備を磨いてレベルアップする時間もあるのになぜそれをしないのだろうか。

正直、ライオンズも森選手を育成できていない現状だから大きなことは言えないが、現状は極めて問題だ。まず、打てる捕手の育成ができないと国際試合で日本の弱点となる。代表の勝率は日本野球のステータスを下げることになり、長期的に外国人の獲得にさらに支障となる。代表でも捕手は打てませんは通用しない。

そして、打てる花形の捕手がいなくなれば、今度は育成年代に問題が生じる。今打てる捕手候補になる若手は、育成年代で元ホークス城島氏や元スワローズ古田氏などの打てる捕手を見て育った世代だ。スター捕手がいれば、それにあこがれて捕手をやってみたいという子供もでてくるし、強いられて捕手になった子も、スター捕手との出会いによって本気になることもあろう。子供にとってはプロの花形選手がいるといないでは大違いだ。プロの捕手がすべて守備だけの玄人好みの選手では、それを真似しようとする子供は少数派だ。それはさらに打てる捕手の育成を困難にする。

今、打てる捕手の系譜が途絶えたら、今後の野球界にとって非常に大きなマイナスだ。各球団はもう少し広い視野に立って捕手の育成を考えるべきである。そして、打つことの才能は球界トップクラスである森選手を育成する立ち場あるライオンズの責任も極めて重い。昨年秋時点で捕球能力という初歩の問題を露呈していて、リードの勉強もどこまで必死でやっているか伝わってこない現状は極めて厳しいと言わざる負えないが、森友問題は簡単に諦めてはいけないと感じた次第である。

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