戦力外予想は単なる批評であり、誹謗中傷ではない。

今日は。なんでもかんでも誹謗中傷という風潮は問題だと思うtthgです。

本日下記のfull-contの記事において、今年ファイターズから戦力外になった谷口氏がネットで戦力外予想をする事について強く非難した事が記事になった。

「今はSNS時代です。でも『戦力外』を簡単に予想しているのだけは許せなかった。」

最近はドラゴンズの福投手がSNSのDMで殺害予告を受けた件で、契約更改後の記者会見で苦言を対するなどいわゆる誹謗中傷について選手側が発信するようになって来ている。世間的にも木村花さんの自殺などの報道で誹謗中傷について厳しい論調が増えて来た。しかし、これは流石にやり過ぎである。



戦力外予想というのは選手本人にとって目にしたくない情報ではあるが、単なる批判や批評の部類であって法的に処罰されるのような類の話ではない。どのレベルが処罰されるべき言動なのかは下記の動画で誹謗中傷に詳しい弁護士の藤吉氏が解説されているので、それを参照されたいが、「この選手はチーム状況的に戦力が見込まれる」と予想する事はその人の意見であって、当該選手がファンに提供しているサービス(プレーの質)が良くないと言っているのに過ぎない。それだけで誹謗中傷と言う事はできない。


勿論、この予想に「○ね」などの人格攻撃の内容が含まれるならばその部分は法的に責任を問われる余地はあろう(仮に、人格攻撃的内容があったならそっちを問題にすべきあり、戦力外野予想そのものを批判するのはおかしい。)が、単に戦力外予想をするだけなら、それはチーム戦略の予想である。それはファンが今後のチームの補強方針などを議論して楽しむために有益な情報である。藤吉氏が上記の動画で述べているように、言動空間には多種多様な意見がある事が大事であり、批判的な(マイナスの)情報もできる限り保護していく事も大事なのである。



谷口氏からすると「解雇」という極めて重大な結果について外野にとやかく言われたくないという思いがあるようだか、プロ野球は支配下枠という概念があるので一般の会社の解雇と同列に扱う事は難しい。普通の会社組織で多少不出来な社員がいても他でカバーするすべがあるが、「支配下枠以上に選手を試合に出す事ができない」プロ野球に置いては「支配下枠をどう使うか」でファンに提供されるサービスが、大きく変わる。ファンがサービスに対する対価を払っている以上、この点についてネット上で議論するなというのは暴論である。仮に、それが選手にとって極めて苦痛なのでやめて欲しいというなら、もう少し丁寧にファンに「戦力外などと言わないで欲しい」とお願いするのが筋である。

上述の谷口氏を取り上げたfull-contの記事は単なる戦力外の予想すら「してはいけない事」のように受け取られる可能性が高く、問題である。そもそもプロの選手であれば、戦力外予想をされるというのは自らのパフォーマンスが足りていないという事なのだから、それを改善するキッカケにするぐらいの気概が必要である。百歩譲ってそれを目にした時にメンタルをやられるようで有ればSNSなどに出てこないでトレーニングに励めば良い。お金を出しているファンが選手が提供しているサービスに不満であると表明するのは当たり前の話だ。

正直「批判」と「誹謗中傷」の区別なくマイナスの言動は全て悪という風潮は言論の自由を脅かしかねない危ない論調であると危惧する。健全な批判はスポーツの発展に寄与する。それと誹謗中傷を一緒くたにするのは球界全体としてマイナスである。

なお、本筋とは少々違うが、選手OBの里崎氏が下記の動画で「崖っぷち選手の予想の結果答え合わせをしているが、これは良いのだろうか?戦力外という言葉は使っていないが事実上「戦力外に近い」と言っている。仮に谷口氏が戦力外予想が問題だと思うなら里崎氏にも物申すべきだろう。元選手相手になるとひるむようならメディアに向けてファンに物申すのは止めるべきである。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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