高橋投手と今井投手及び松本投手の本質的な差

おはようございます。今日は現地なので前々から取ってあった有休で仕事が休みのtthgです。

前回の記事で「松本投手と今井投手が高橋投手並みに勝っていたら優勝争いも可能だったかも」という趣旨の記事を書いたが、その後「ちょっと感覚を頼りに不確かな記述をしてしまったと思いなおし、正確なところを調べてみようと思い立った。そこで彼らの先発試合で負け又は引き分けた試合のうち勝ち得た試合を調べてみた。結果は下記の通り。

・4/7のイーグルス戦。打線はトータル3点だったので今井投手がHQSなら可能性があった。
・4/21のバファローズ戦。打線の援護は２点のみだったが、逆転（しかも、山本投手相手に）直後に今井投手が同点にされ次の回勝ち越された。
・5/19のホークス線。今井投手が7回5失点も打線は5点取ったのでＱＳなら勝ち得た。ただし、この試合は守乱もあったので今井投手のみの責任ではない。
・7/6のファイターズ戦。松本投手が2点以内だったらリードして９回だった。ただし、この日は平良投手が打たれたので微妙なところ。
・7/13のマリーンズ戦。この試合は松本投手が4回7失点だったが、打線がその後6点取ったのでQSなら勝っていた。
・8/14のイーグルス戦。打線は６点取ったが、今井投手が5回４点で降板。QSなら、リードして中継ぎに回せたし、7回まで３点で抑えてくれたら、展開は変わっていた。ただし、この試合は増田投手の乱調もあったので勝ったかどうかは微妙。
・8/28のファイターズ戦。今井投手が5回７失点も打線は8点取って追いついたのでQSなら普通に勝っていた。
・9/4のイーグルス戦。今井投手が3回途中7失点も、最終的には打線が5点とったのでQSなら勝ち得た。

一応、８試合候補が上がったので、ある程度良い線はいっていたが、今井投手と松本投手以外も頑張ってもらわねばならない試合もあるので、彼らだけの奮起で優勝争いまではいい過ぎだった。ただし、ある程度彼ら次第で負けや引き分けが勝ちに変わるであろう試合があった事は確かである。

一方、高橋投手と今井投手、松本投手を比べた時に、彼らの現在（2021年9月22日時点、以下数字はすべてこの時点のもの）の勝ち数の差（高橋投手11勝、松本投手及び今井投手と7勝）に投球内容から必然の差があるかという点についてもう少し調べてみた。勝つためには先発としては最低限同点以上で中継ぎにつなぎたい。また、勝ちパターンに直につなげる6回は最低投げ切りたい。そいう観点から、リードないし同点で6回以上投げて降板した試合の数で彼らを比べてみると下記のようになる。

松本投手6回：（5/8、5/15、6/22、6/28、8/20、9/3）
今井投手8回：（4/14、4/28、5/5、6/5、6/19、6/26、7/10、9/11）
高橋投手17回：（3/26、4/2、4/16、4/23、4/30、5/7、5/14、5/21、5/22、5/28、6/25、7/1、7/14、8/17、8/24、9/14、9/20）

高橋投手がダブルスコア以上で結果を出している。松本投手が勝ち星より少ないのは６回未満で降りて打線と中継ぎの力を借りた試合があったからである。上記のデータを見ると、高橋投手に勝ちが多くつくのは当然である。ただし、ここで疑問なのが、打線の援護がたまたま大きいだけで高橋投手が優れているとは言えないのでは？という点。そこで、援護率を調べると下記のようになる。

高橋投手：援護率3.81
今井投手：援護率4.13
松本投手：援護率3.71

三者に違いはない。今井投手はむしろ多いぐらいだ。それでリードないし同点で6回以上投げて降板した試合の数でダブルスコア以上なので、高橋投手が味方の援護点の範囲内で抑える能力という点で今井投手や松本投手を上回ると言えるだろう。そして、今井投手と松本投手に高橋投手と同等の力が付けば、現時点でも二けた勝っていた可能性は十分にある。彼らが一皮むけるかどうかは今季だけでなく、来季に向けても大きい。それだけでもＣＳ争いぐらいの水準にチーム力が向上するのだから。

やはり野球は投手力である。

なお、数字等については下記のサイト参照しました。
・援護率について