来季の青山美夏人投手に対する期待(と不安)

今晩は。青山投手に期待を抱くtthgです。

とりあえずライオンズが2人目の外国人野手を獲得に動いているらしいがまだ交渉中との事なのでまた後日。今日はシーズン中から気になっていた青山美夏人投手について。下記の通り青山投手については来季先発転向の可能性が報じられている。

tthgも青山投手についてはストレートの火力が中継では足りないので先発向きと思っていた。それ故に先発転向が検討されているのは良いと思う。ただ同時に、今年の宮川投手の先発転向の状況を見た時に青山投手にも懸念があるように考えるようになった。今日はその事について書きたい。



宮川投手と青山投手はフォーク(スプリット)とカーブという縦変化の球を主力の変化球として中継デビューという共通点がある。また、宮川投手の方が最初はノーコン気味だったが、2022年にはBB/9が3.51と改善して今年の青山投手の4.53を上回っている。先発転向前の状況としては似たような属性を思っていると言えるのである程度参考事例と言えるのではないだろうか。ただ青山投手は宮川投手の2022に比べると見劣る部分もある。一つ目は球種の少なさ。宮川投手はストレート以外にパワーカーブ(投球割合23.75%)カット(投球割合15.71%)フォーク(投球割合14.01%)と主に三つの変化球を中継ぎでも投げていたが、青山投手はスプリット(投球割合26.36%)カーブ(投球割合9.03%)でほぼスプリットとカーブのみである。(それ以外はカットとツーシームがそれぞれ投球割合4.5%程度)また、スプリットとカーブでもスプリットに倍以上偏っており、カーブも主力変化球よりも「見せ球」に近い。(青山投手と宮川投手の2022の成績と変化球の投球割合については下記を参照しました。)

もう一つはストレートの球速。下記のサイトでえるてんさんがスポナビのデータからの集計で2023年の宮川投手のストレートの平均球速が144.9キロ。2023プロ野球オール写真選手名鑑(日本スポーツ企画出版社)によれば2022の宮川投手のストレートの平均球速が149.0キロである。(スポナビと選手名鑑でソースが異なるが、データ提供元は双方データスタジアムなので大きな差はないものと推察される。えるてんさんの集計については後述する青山投手の球速についてtthgがスポナビの一球速報を手作業で集計した数字と一致したので集計については信頼できるものと考える。)

同じことを先発転向した平良投手でやってみても2022年155.4キロ→2023年151.3キロである。(平良投手の2023年については下記を参照しました。)これらの事例を踏まえると先発転向で4キロぐらい平均球速が落ちるものと推察される。

青山投手の場合下記にあるように中継ぎ時点でも平均が145.7キロとなっており、ここから4キロ落ちると141.7キロとなる。上述の2023プロ野球オール写真選手名鑑の232ページにNPB先発のストレートの平均球速は145.0である。また、同雑誌でストレートの平均球速が掲載されている右オーバーハンドの先発投手のうちストレートが142キロ未満の平均球速で主力レベルの活躍をしているのは楽天岸投手(ストレート平均141.6キロ)ロッテ石川歩投手(ストレート平均141.5キロ)阪神西勇輝投手(ストレート平均141.8キロ)の3名しかいない。これらを踏まえるとこのぐらいの球速のストレートでは余程回転数などの数値で質的に良いものをもっているか、変化球や制球で差をつけないと厳しいということが言えるだろう。現状の青山投手にそこまでの武器があるのかtthg的には確信は持てない。

一方で、青山投手に良い材料なのは、今年の9-10月の成績。この間9回と2/3を投げて奪三振率11.27、与四球が0。昨日この間の投球をすべて見直したが、確かに制球はそこそこだったし、ストレートで優勝争いをしているホークスやマリーンズの主力打者を押し込んでおりかなり内容のある投球だった。特に1点ビハインドで4-5回を投げた9/13のホークス戦と2ビハインドで5-7回を投げた10/2のマリーンズ戦は光るものがあった。10/2については3イニング目で40球ほど投げても145-146のストレートを投げており、スピートが落ちなかったことはプラス材料である。その後のウインターリーグで無双しているわけでもない(ウインターリーグの成績は下記を参照されたい。)のでこれだけではなんとも言い難い面はあるが、この時期の投球を6回まで続けられればコンスタントにQSを狙えるぐらいの投手にはなれそうである。先ずはそこを目指してほしい。そのためにも、ストレートの火力を上げて8割で投げても140半ばぐらいは出してほしいし、カーブやカットボールの精度と投球割合を増してほしい。特にカットは曲がり幅はあまりないのに130.3キロしか出ておらず見た目で明らかに威力が足りない。今年のルーキーでは唯一通年で戦力になった選手であり、オフ飛躍して欲しい。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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