千賀投手のメジャー契約から考える複数年契約中の怪我リスク緩和。
おはようございます。夜は予定があるので珍しく朝更新するtthgです。
下記の記事でメジャー移籍した千賀投手の怪我のリスクは重く見るべきという意見を書いたが、結果は5年7500万ドルという高額契約となった。
tthg的にはリスクが高い契約と見ていたが、週刊ベースボールの今週号(1月9・16日合併号)の奥田秀樹さんのコラムを読んだ事で多少見方が変わった。奥田氏いわく、右肘のリスクにより前評判よりは低い評価になったのだという。また、130日以上故障者リストに入った場合は契約最終年に球団が1500万ドルで1年残留させる権利を保留しているという。これが、万全の対策かは別として、この判断は千賀投手の怪我リスクを考慮したという意味でそれなりに妥当である。(なお、6年目があった場合のポスティング料の算定は気になるところ。)
さて、複数年契約における怪我リスクを契約延長で補填するという発想は日本でも参考になる事例ではないだろうか。流石に当初年俸で残留させるという権利は、FA前に複数年契約を結ぶ場合にしか適用できないが、上記の奥田氏のコラムでは、ジョン・ラッキーという投手が「ケガでフルシーズン休めば契約が終わった翌年はチームに選択権がありMLB最低年俸で投げる」という契約を結んだ例が紹介されている。
このラッキー投手の契約は日本の複数年契約にも使える発想ではないか。大卒、社会人は年齢的にうまみがないかもしれないが、高卒FAの場合はイーグルスの浅村選手のように、複数年契約終了後も高額で再契約する価値のある場合もある。その際に複数年契約中で怪我での離脱が一定以上あった場合は安価で契約する権利を球団が留保するという事は有効である。
選手側にはデメリットもあるが、怪我のリスクを負う代わりに単年の契約額を増額されるなら引き受けるメリットもある。また、宣言残留してお金よりもチームへの愛着を大事にするようなタイプにとっては、怪我のリスクに対して責任を果たす姿勢がファンの支持を受けられる事はメリットということもできよう。
複数年契約というのは、外れた時のリスクの高い契約だけに、こうした工夫はできるだけ実施していくべきである。
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— tthg1994 (@tthg1994) December 30, 2022
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