他国の一流選手を集められるリーグにならないとこの30年で飛躍的に広がったMLBとの年俸格差を埋めるのは難しい。
今晩は。歴史好きなtthgです。
今となっては夢語りだが、35年前はMLBの最高年俸よりNPBの最高年俸の方が高かったのである。下記のサイトの87年のところを見て欲しいが、NPBの最高年俸はホーナー氏の3億。対してMLBはシュミット氏の2.1億である。日本人だけで見ても落合氏が1.3億なのて大差はない。
90年代に入るとMLBか差をつけ始めるが、90年ぐらいまでは互角の水準である。それが今や10倍とかのサラリー水準なのでライオンズはMLB級の外人を補強する事は難しい。
その差の源泉は放映権料。下記の記事ではNPB1800億に対してMLBは1.5兆。95年NPBが900億でMLBが1500億だったとの事である。この差が、致命的に大きい。
この差を埋めるには簡単ではない。tthg的に最も大きい課題は海外への放映権を売るという点である。アメリカは日本の3倍人口がある国で国内での視聴者数では母数が違いすぎる上、国の経済力もこの30年でアメリカにはGDPで5倍の差つけられている。最終的な消費者の所得に大差がある状態ではTV局やネット配信者どんなに頑張ってもアメリカ並みの高値で放映権を売るのは難しい。ならば、他の国の消費者に課金してもらうしか、放映権を釣り上げる方法はない。
だが、他国にスポーツのコンテンツを売る場合には、その分野で他国の最強選手が集まるリーグとなる必要がある。例えばバスケでNO1リーグはNBAでありここに世界最高の才能が集まる。NBAは楽天が日本で放映権を持っていて視聴可能だが、2番手のヨーロッパのリーグは日本で有料チャンネルの展開はなく、YouTubeなどで見られる国とそうでない国がある。
反対にサッカーはヨーロッパの主要リーグをスカパー、DAZN、WOWOなどが削っているが、アメリカ方面のリーグは南米も含めて主要コンテンツで放映していない。
サッカーの場合ヨーロッパチャンピオンズリーグというヨーロッパ各国のリーグ上位チームが一年かけてリーグ戦とトーナメントをやっていて、このリーグに世界最高の選手が集まるため、チャンピオンズリーグ上位のチームの所属する国のリーグ戦のコンテンツか他国に売れるという構図になっている。
構図としては、その分野の選手が「いつかはそこへ行きたい」と思えるリーグには他国の関心も集まるが、そうでない国のリーグを見たいと思うのは余程マニアである。野球でも日本でMLB好きはいてもKBO好きというのは余程の物好きである。そう考えるとMLBのように他国に放映権を売るというのは簡単な話ではない。
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MLBとの賃金格差の原因について書いてみました。 https://t.co/JklXjJbtrk
— tthg1994 (@tthg1994) December 28, 2022
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