プロ野球選手ならば、波留コーチのゲキに対して「それぐらいは仕方ない」と受け止めるようなメンタリティを持って欲しい。
今晩は。プロとして責任感を保ちたいと思うtthgです。
中日の波留コーチが打撃陣に激しくゲキを飛ばした場面が中継に映し出された件が話題になっている。
YouTubeで動画が出ていたが確かにかなり激しく荒い口調であまり品の良いものではなかった。tthg的には、この手のゲキが結果に結びつくケースはあまりないと考えている。例えば、ゲキによって気持ちの緩んでいた選手の集中力が増すというケースはあるのかもしれないが、「どこを直せば良いのかを示さずに」改善できる人は少ない。我々の仕事だって「出来が悪すぎる」「集中してやり直せ」と言われても根本的な解決策を提示されなければ直しようがない。誰でも分かるケアレスミスを発見して直せというならまだ分かるが、プロ野球の打撃はそんな抽象的な指示で解決できる程甘くはない。具体的な技術指導なしにゲキを飛ばすという指導が効果的な場面は少ない。
また、正直波留コーチの態度は一般社会では「パワハラ」を認定されてもおかしくないものであり、こうした問題が社会問題化している中、プロ野球としても、こうした行き過ぎな指導を容認して行くべきではない事も確かである。
だが、こうした前提を踏まえても波留コーチのゲキを「パワハラだ」とか訴え出す選手がいるとしたら、首をかしげる。彼等はプロとしてお金をもらって野球をしている。結果を出せないならば「客である」ファンに大きな失望と落胆を与えているからだ。
どんな商売であれ、客に迷惑かけるという事は最もやってはいけない事である。ファンは贔屓のチームが負けてもお金が返ってくるわけでもない。エンターテイメントなのに「お金と時間をかけてストレスを買う」というあまりにも酷い仕打ちを受けるハメになる。それは勝負の世界のエンターテイメントに内在する矛盾ではあるが、その事に対する道義的な責任を感じる事がプロとしての義務である。
普通の商売でも、誰かのミスで客に迷惑をかけたなら、それなりのお叱りを受けるのは当然の話である。それが客に甚大な精神的苦痛を与えたような重大なミスであれば尚更だ。プロとして客先に迷惑をかける事への責任感があるならば、波留コーチのゲキに対して反発するのではなく、「それぐらいは仕方ない」と受け止めるようなメンタリティであってほしい。
蛇足だが、tthg的にはこれらの事はアマチュアに当てはめるべき事ではないと考えている。なぜかという、アマの選手はそれでお金をもらっているわけではないからだ。彼等にとって「客」は存在しない。むしろ、選手がどこかのアマチュア組織の「客」なのである。本来サービスを受ける立場にある筈の彼等がパワハラを受けるというのは全く持って道理がない。
繰り返しになるが、プロだからパワハラしてもいいとはならない。そこは波留コーチは改善すべきである。だがプロとして不甲斐ないパフォーマンスしかできない事の責任という観点からすれば、波留コーチのゲキだけが悪者にされるべきではない。
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— tthg1994 (@tthg1994) June 13, 2022
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