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増田投手を筆頭に、渡辺GM就任以降のFA残留組の低迷はライオンズに取って大きなマイナス要因である。

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最初に昨日と今日の試合の感想を少しだけ。金曜は今井投手が好投して2回に先制点をもらった後一度も同点に追いつかれず8勝目。これができるならもっと早く安定的にやって欲しいが、全くできないよりはマシである。打線の方は山川選手が試合を決定づける一発。こちらも今井投手と同様もっと早く安定的に仕事をしてもらいたい所。今日も二塁打一本出ており、また復調傾向にありそう。ただし、今日の8回の三振は頂けない。

今日の試合については浜屋投手は急性四球病が治らない。これでは厳しい。田村投手、大曲投手、井上投手が結果をだした。特に大曲投手はOP戦の酷い初登板からは考えられないほど良くなった。これからに期待したい。打線の方はブランドン選手が2安打。彼も一軍でどこまでやれるか残りの試合で見てみたい。結果0点だったが8回の川越選手の左中間への大きなセンターフライは良い当たりだった。あれが抜ければ同点にはなっていた。川越選手があの場面で同点打後一歩まで行ったのは良かった。


さて、今日の本題、大曲投手と井上投手は増田投手、平良投手の代わりに上がって来た。彼らが一軍で結果を残したのは良かったし、テストする意味はある。平良投手も右足首痛とのことだが、今年あれだけ投げたのだから仕方ない所である。

問題は、増田投手である。腹部の違和感で抹消らしいが、抹消自体は増田投手も仕方ない。問題は、そもそも不調で長期二軍ぐらしで全く働いていない上に、寄る年波に勝てず身体にガタが来はじめている事が明らかになってしまった事だ。しかも、今年FA残留後初年度だという所が問題である。昨年球団はコロナによる大不況にに見舞われたのに増田投手へ歯を食いしばって1億1千万増の3億をオファーしたのである。それがこの結果ではあまりに痛い。

消化試合とは言え、シーズン最後にキッチリ仕事をして来季には万全になる見込みを示せればまだ良いが、最後に身体的不安を露呈して終わるのは印象が良くない。更に言うと近年FA阻止に成功した十亀投手や金子選手も同様に結果を残せていない。財務的に球団が痛んでいる中、FA阻止に大金をつぎ込んでもこの結果では、次なるFA阻止の時に財務部門が渋る要因になる。現状、球団にキャッシュはなく親会社に補填を要請する必要がある可能性が極めて高くその場合は更にハードル上がる。

勿論、大局的に見て増田投手等の残留は必要な要素だったという面はる。とにかくFAになったら(あるいはFA付近のポスティングで)大物はみんな流出という流れを止める事には意義がある。特に増田投手は渡辺GM以降最大の大物FA流出阻止だったわけなので、そこは非常に大きい。

しかしながら、今年は外崎選手、山川選手、森選手、源田選手という大物が来年FAになる状況で今年複数年を結びたいにもかかわらず、FA残留組の成績がこれではその実現は非常に困難である。基本線として赤字でも来季のFAを見据えて大型複数年を要請する根拠は「勝てなければコロナが開けても客足は戻らない」「勝つためには山川選手等が必要だ」という点に尽きるわけだが、「FA残留組がこれだけやらかしていては、彼らが居ても勝てる保証はない。そこにこの大赤字の中、大型複数年で大金を注ぎ込むなどあり得ない。」と返されたらぐうの音もでない。増田投手を筆頭に渡辺GM就任以降のFA残留組の低迷はライオンズに取って大きなマイナス要因である。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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