今やる東京五輪に野球界としてメリットを見出すのは難しい。
今晩は。五輪は疎いtthgです。
tthgが五輪にさほど興味がないせいかもしれないが「今やる東京五輪」に価値があるのだろうか。今五輪は「やれんのか?」という某格闘技イベントを思い起こさせる話題ばかりで中身は全く注目されていない。これでやっても選手は競技に集中できないし、無観客などになれば集中力の維持などにも支障をきたすのでトップアスリートと本物の勝負を見る事は難しい。
見る側も情報が入ってこないと「何に注目して良いか分からない。」五輪の各競技はプロ野球と違って熱烈なファン層は少なく、事前の情報番組や雑誌で情報を得て盛り上がる土壌が形成される。例えば花形の陸上100メートルの現状のトップオブトップは誰なのか?と言われても今は分かる人は少ないのではないだろうか?tthgは五輪は相当疎い方だが、流石にウサインボルト氏の名前は知っている。が、今は誰がトップなのか分からない。それどころか数年前に相当騒がれたサニブラウン選手や桐生選手、ケンブリッジ飛鳥選手などの動向もよく分からない。コロナ前の五輪だったら彼等クラスの日本人は、決勝に残る可能性が数%でも「メダル候補」とか猛烈に騒がれる所だが、それもない。こうした事前情報が極端に少ない状況盛り上がれるのかかなり疑問である。
野球だってライオンズのユニ着てれば二軍でもいくらでも盛り上がれるというファンは相当レアであり、やはり一軍で活躍して名前が売れている選手、背景知識がある選手に愛着があるから盛り上がれるというファンの方が多いはずだ。日本代表と言われてもどこ誰かも分からないとか、ライバルがどういうプロフィールなのかとかそういう知識なく五輪というだけで盛り上がれるのかというと違うように思う。五輪そのものではないが、世界陸上の中継が深夜のメイン競技の数時間後前からプロレスの煽りビデオみたいなのを散々流して織田裕二氏が「この後すぐ」と連呼するのは「背景知識なしに見てもつまらない」という要因もある。そう考えると今、競技の中身に関する報道が極端に減っている中、この大会が盛り上がるのは非常に難しい。
その上で五輪は競技としての野球はどうかというと、野球はそもそも固定ファンがいて報道されなくても盛り上がる。だが、野球界が五輪に求めるものは「野球というスポーツに注目してもらい競技自体をより多くの人に浸透させる」という事である。また、野球が盛り上がる事で次回大会以降の五輪競技としての野球を存続させるというミッションもある。だが、それは大会全体が盛り上がらないと難しい。野球に興味ない人にも「五輪の野球」を認知してもらう必要があるからだ。そうでなければ野球の裾野は広がらないし、野球界隈の人だけ盛り上がって野球界隈にいない人も含めて同意してもらわないと五輪で野球を採用し続けようという話にはならない。残念ながら今のまま大会をやっても「コロナの中で大会を開催した」というだけの記憶しか人々に残らないように思う。
正直、野球界としては今の状態でペナントを多少なりとも犠牲にして五輪野球をやるメリットは少ない。正直もう一度延期してもらうのが良いと思う。(ただし、「五輪やらないぐらいなのだからプロ野球野球開催なんてまかりならん」という圧力がかかるのはもっと悪い。それぐらいならしれっとやってほしい。)
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— tthg1994 (@tthg1994) May 26, 2021
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