本ブログでは、メヒア選手については色々取り上げてきたが、昨日の中村選手のFA移籍の可能性を考える記事を書きながら、「メヒア選手の大型契約は本当に必要だったのか?」という疑問がわいてきた。そこで、本記事では下記の視点から、大型契約の是非を検討したい。
・今期の不調は予測可能だったか
・昨季の時点で本当に代えの効かない選手だったか
・複数年がマイナスになり得る選手か否か
・今期の不調は予測可能だったか
まず、メヒア選手の昨季(2016年)までの成績は以下の通り
2014 本塁打34 打率.290 出塁率.369 長打率.581
NPB公式ページ,個人年度別成績,E.メヒアより引用,2023年1月15日最終閲覧
2015 本塁打27 打率.235 出塁率.307 長打率.471
2016 本塁打35 打率.252 出塁率.333 長打率.509
上記を元にNPB公式にないOPSを算出すると以下のようになる。
2014 .950
2015 .778
2016 .842
二年目にオーバーウエイトで来日してひどい成績だったが、三年目の去年ある程度回復しているが、本塁打以外の数字は1年目に比べて低下している。本塁打も一年目の試合数が106試合だったことを考えると実質数字が低下傾向であったことは間違いない。去年万全の体制でも、OPSで1割以上落ちている。しかも去年春先の方が好調だったことを考慮すれば、次年以降さっぱりの可能性も否定できない状況だった言える。今年の不調は去年の時点でも予測不可能というわけではなかった。
・昨季の時点で本当に代えの効かない選手だったか
多少リスクはあっても、代わりとなる選手に全く見込みがなければ、リスクテイクして大型契約もありだが、昨年の時点で山川選手はすでに頭角を現していた。結果的には山川選手の春先の不調で、メヒア選手が穴埋めしたので、今年は必要な戦力だった。しかし、山川選手の存在を考えた時に、チームの年俸バランスを崩してまで、大型契約しなくてはならない程代えの効かない選手ではなかった。どうしても年俸に折り合いのつかない場合は、山川選手と実績のない長距離砲の外国人を獲得してれレギュラー争いさせるという選択もあり得た。
・複数年がマイナスになり得る選手か否か
高額契約した途端、オーバーウエイトで来日した過去を考えると、複数年契約だと気持ちが緩むタイプの選手であることは去年の時点で明白だった。それを考えると、複数年でも年俸は変動制にして、出来高を多めにすべきだった。数字で言えば、チーム最高年俸の中村選手よりは基本給を低くして、出来高マックスで総額5億。来季以降は、今年の活躍に応じて基本給を決める。ぐらいが許容範囲だった。変動制であれば、夏場以降の不調からの回復もあったのではないか。
以上のように、去年の時点でも大型複数年には疑問符がつく選択だったと考える。球団には今後の契約については慎重な検討をお願いしたい。
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