キャンプは本当に通常通りやるべきなのか？

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今晩は。キャンプ問題を考えるtthgです。

報道によれば緊急事態宣言の関西への適用拡大が決まったようだ。これでまたプロ野球の通常の開幕は困難になったわけだが、それ以上に問題なのがキャンプである。下記のように既に一部自治体とキャンプの経済効果を巡って揉めているようだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/db1d49853f4329b888f41145370ce52c2f495793

tthg的にもできる事なら普通のキャンプをやって欲しい気持ちもある。一部のファンにとってはキャンプのための遠征を心待ちにしている方をおられるので、そうした意味でもやるべき理由がある。だが、tthg的にはキャンプについては慎重な検討が必要だと思っている。

ファンや地元住民の感染リスクは正直そこまで高いものではない。ファンと自治体が節度を持って行動すれば三密になる状況はほぼ回避できる。野球自体は野外なので換気は完璧だし、マスクして声出しとかしなければ、リスクが高い場面はない。サインとかは球団が管理すればよいし、飲食はテイクアウトオンリーで酒を飲みに街に繰り出すとかしなければかなりリスクは逓減できる。場所柄的に移動は飛行機だが、飛行機は換気がしっかりしているのでこれも三密ではない。そこから先はレンタカーで借りれば良い。

だが、人が移動する以上ゼロリスクとは言えず、世論の納得が得られるかは別問題である。更に、tthg的に実質的に問題だと思うのは選手達が集団生活をする事である。恥ずかしながらライオンズはコロナの前からキャンプでインフル感染をやらかした過去があり集団生活に不安がある。そして同じ宿泊施設を使って大人数が生活するのは基本的にリスクが高い。また、一月も自宅でない寝所で生活をすると大きなストレスであり、休みの日に街に繰り出して飲みに行くとかになりがちである。コロナではそれはできないとなるとホテルの部屋で飲み会をするとかいうことになるだろう。選手達はまだしもスタッフの方なども含めてこうした点を完全に管理できるのかというと多分無理である。人間皆がそんなにストレスを管理できる程強くはなく、金子選手の合コンとかのほうが選手の現実的な姿である。（それがプロとして良いとは言わないが。）

そして、誰かがコロナにかかりクラスター化して去年のマリーンズのように主力がバタバタ休むとかは開幕に向けて負の影響が大きすぎる。勿論、それでも合宿形式でキャンプしないといけない理由があると言うなら仕方ない。選手に自覚を即して球団としての管理体制をしっかり敷いてやるべきである。だが本当に宮崎とかに行かないといけない理由があるのだろうか。一般的に暖かい所でやるというのが一つありそうだが、その前の自主トレの期間とかは必ずしも暖かい所でやってる選手ばかりではない。

ライオンズの場合自前球場なので施設的な問題はないし所沢でやるという選択肢があっても良いのではないだろうか。自宅通勤なら選手同士の濃厚接触機会が減るので例え誰かが感染してもクラスターリスクは確実に減る。練習の開始や終了を時間差にしておけば着替えやシャワーの時間での濃厚接触は避けられる。練習時間帯以外は自宅なので宿舎で生活するよりは濃厚接触リスクが下がる。単身赴任のストレスはないので飲んで憂さ晴らしの誘惑も相対的に低い。

他のデメリットとしてはキャンプ地での練習試合がなくなり実践の試合が少なくなる事だろうが、例えば読売ランドに自前球場を持っているジャイアンツや、浦和に二軍施設を持っているマリーンズにコロナリスクを避けるために二軍だけでもそこでキャンプしないかと持ちかけて練習試合を組むとか工夫する事も一つの案である。

正直、全てのリスクを検討できてはいないので現場的に無理という話かもしれないし、コロナ感染はキャンプ地でも同等に管理できるという反論もあり得ると思う。なので本件はどっちが良いと断言はしない。しかし、集団生活のクラスターリスクは考慮すべきファクターであり、そのリスク取ってもキャンプに行く必要があるのかという点は真剣に検討した方が良いとtthgは考えている。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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