栗山選手複数年の功罪

おはようございます。ちょっと複雑な気分のtthgです。

下記の通りライオンズのレジェンド栗山選手の3年契約が発表された。


twitterでいつもコメントを頂くせっきーさんが下記の記事で書いておられるようにこの契約は球団として「ベテランを大事にする」とメッセージになるという意味で大きい。

ただ、一方でこの契約には良いところばかりではないとtthgは考えている。今日はそのことについて語りたい。



まず、この長期契約が球団側がどこまで未来への投資として捉えていたのかという点は疑問が残る。ベテラン(功労者)を手厚く処遇するという明確な方針があるならば同期の中村選手も同様に処遇すべきだが、下記の通り彼は1.3億減の単年契約。

こういう事実を見ると、栗山選手の複数年は今年軒並み成績を落とした主力野手の中で唯一前年より打撃成績を改善したという点も大きいと思う。また、下記に報道されているように球団初の名球会へのバックアップという面もあろう。

また、チームの長期的展望という事を考えれば、栗山選手だけでなく、山川選手ら若手の主力の複数年も大事だったはずだが、複数年は栗山選手のみ。これらの事実によれば、チームがとこまで長期的展望を大事にしているか疑わしいし、栗山選手の複数年が今年の成績や名球会が主たる理由である可能性を示唆している。

ところで、tthgは栗山選手の契約はチームの長期的展望に立ったとしても疑問点もあると考えている。それは年俸固定の複数年だったからだ。常識的に考えて契約最終年には栗山選手の成績が年俸に見合わないものになっている可能性は高い。それでも本人が現役でもう一回勝負したいと考えていた場合にいくらの提示をするのかというのが大きな問題になる。通常の査定で減額制限内(40%で推定約1億)に収まればよいが、そうでない場合は難しい選択になる。例えば今年の中村選手のような成績が二年連続で続いていたようなケースで1億の提示が成績には明らかに見合わない。

それでも1億も提示したら既存の選手は口には出さずとも「なんで栗山さんだけが」という気持ちになる。もちろん長年の貢献というものは加味されるべきだが、そもそも年功序列という価値観が世間一般に壊れかけている世の中でそれを若い選手が許容できるのか疑問である。一方で減額制限を超えて減額オファーをすれば「栗山減額制限越え」とかの見出しでマスコミが騒ぐので「実質戦力外」みたいな空気が流れる。栗山選手に限ってい言えば性格的にそれがあっても受け入れるだろうが、これはこれで若手が「球団は栗山さんを大事に扱っていないのでは?」という疑念を抱く懸念がある。

tthgは何回かこのブログでも書いてきたが、30半ば以降のの大型の複数年は年俸変動制であるべきと思っている。年俸固定性はそもそも選手がモチベーションの維持が難しくなる(栗山選手はそういうタイプでないが)上に衰えで契約最終年に年俸と成績の乖離が大きくなり不幸な結果を生みがちだからだ。今回の栗山選手の契約はそういう意味で難しい面があるとtthgは考えている。

最後に首都圏さんより下記の記事で当方の記事を紹介頂いたことに感謝いたします。また、野外でもライブビューイングは雨天の懸念があるというご指摘は大変参考になりました。コロナという制限下では野外のほうが喚起が良いというイメージが浸透しているので野外の方が優位という事だけを念頭に置いていたが、雨天リスクは考えないと考えを改めました。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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