0-2というカウントへのアプローチ
今日は。在宅後はじめての休日を満喫するtthgです。
さてこの頃コロナの話ばかりしていたが今回は戦術の話。このところ、時々ブログで意見交換しているsinndarさんと首都圏さんの間で0-2のカウントで何を投げさせるかという点について意見交換がなされている。tthgもsinndarさんの初出の記事にTwitterでコメントしたのでその点につきsinndarさんから記事で言及頂いた。今日はこの意見交換に対してtthgも参戦してみたいと思う。先ずは下記のお二人の記事と元ネタの記事お読み頂きたい。
元ネタ
sinndarさん初出記事。
首都圏さんアンサー記事。
sinndarさんアンサー記事。
一連のやり取りの主眼は0-2から捕手は投手に何を投げさせるかという視点で書かれている。これは極めて大事な視点であり首都圏さんとsinndarさんが言うように捕手がどう考えるかは当然慎重に検討されるべきである。一方、きっかけのなった記事を含め投手側と打者側の視点ではあまり深くは語られていない。そこで今回は0-2というカウントを投手と打者の視点で考えてみたい。
先ず、投手の視点。sinndarさんが最初の記事でまとめられいるが、ボールカウントが進むにつれて被打率が2分ぐらい上昇している。基本的0-2と1-2は条件的に大して変わらないという考えがあるので一球遊び球を使うという考えが浸透しいるわけだが、事実は違うという事がデータ上分かっている。
おそらくその理由は投手側の心理が大きく関わっている。ボールが一つ増えると四球に一つ近づく。四球は投手のエラーと言われているように一般に投手に嫌悪感がある。その四球まで後3つ余裕があるのか2つなのかという違いにより投手が心理的に揺さぶれてミスショットにつながるという事だとtthgは考えている。ランナーがいる場合は2-2というカウントが一つの肝で、このカウントになると盗塁やエンドランという足を使った作戦を選択される可能性が高くなる。1-2になると「2-2にしたくない」という心理が加わるので尚更投手はミスショットの可能性が増える。3-2の場合は四球の強くあら、2-2から3-2にはしたくないため更にミスショットが増える。それがボールカウント進むにつれて被打率が上がる理由だろう。
それを踏まえると、sinndarさんの記事でも書いてあるようにコントロールに信頼のおける投手で遊び球を使うという発想はやめた方が良いという事になる。また、そういう投手に「四球を出すな」と指示を出すのは逆効果で、むしろ、「カウントに関わらず腕振って投げろ。それができれば四球を少々出しても結果的に抑えられる」と進めるべきである。
一方、打者の視点ではどうか。ストライクカウントが二つになると途端に打率が下がるのは「三振したくない」という心理が大きい。三振したくないから普段手を出さない隅の球にも手を出して凡打するから2ストライクから打率が下がる。しかし、2ストライクでもボールカウントが進むと投手の方がミスショットが増えるので打率が上がる。ということである。
打者としては0-2から三振する事を恐れないで真ん中付近だけ打つという選択もあるように思う。臭い球を的確にカットできる力があるならボール球が来るのを待ってヒットでなく四球で出塁できる可能性があるで一概に打率だけで考えるのは危険だが、そもそも打率が低くバットコントロールに難のあるタイプは0-2からカットを試みるよりも真ん中ならフルスイング、四隅は振らずにボールとコールされたらラッキーぐらいに考えるのが有効に思う。
今のウチなら木村選手やメヒア選手がこれに該当する。彼等はどうせ2割前半なのだから2ストライク後も三振か長打と割り切るのはアリだろう。逆に打率の割に四球が多く出塁率はそこそこ良い金子選手などは2ストライクでもカットを優先すべきだろう。
いささか論点が広がり過ぎた感はあるが、数字の意味を推理してどういうアプローチを選択したら得かという議論は極めて重要な意味があるはずである。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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0-2というカウントへのアプローチ https://t.co/9RzFeSGkrX— tthg1994 (@tthg1994) April 11, 2020