捕手のリードで感覚を大事にすべき場合。
おはようございます。たまにはロジックよりも感覚を重視するtthgです。
先日来理系の研究者の友人と面白い話をした。研究者は研究を進めるにあたり、理系の研究者はあまり緻密な計画を立てないで実験を始めトライ&エラーを繰り返して研究進める事があると言う。学問の世界はロジックこそ命と思われがちだが、新しい発見を目的とする場合、理詰で計画を立てるよりも感覚的に「こうではないか?」という自由な発想を契機として仮説を立てる事が大事らしい。言われてみると納得できる。tthgのような事務屋はミスなくこなす事が大事だが、セオリーを覆したり、未知の物を発見しようとする営みは理論的な検討だけで完結する事は難しい。むしろ常識に囚われない自由な発想こそ最も自由な要素である。
そんな話を聞きながら、森選手にリードを指導する場合、彼の感覚を大事にしてやる事も必要では?と考えた。森選手は明らかに理屈よりも感覚で物事を捉えるタイプで打撃に置いてはその天性の感覚によってNPBでも唯一無二の存在になりつつある。しかし、理論的な検討が必要なリード面では課題も多い。基本にはリードはちゃんと筋の通った計画が必要である。その意味では感覚派の森選手は向かない分野といえる。
しかし、一方で森選手の感覚が理屈を上回るケースも存在する筈だ。科学の分野で大きなブレイクスルーを起こす為には感覚が重要だとすれば、リードの常識を破壊して新たなセオリーを作り出す為には森選手のような感覚派が向いている可能性が高い。だから、森選手のようなタイプを指導する場合、彼の感覚を全て否定するのではなく、科学者が仮説を実験でトライ&エラーを繰り返して成果を出して行くように、森選手の感覚的に出した結論をまずはトライするというアプローチも取り入れるべきではないか。
モチロン、全てを感覚に頼っては危険すぎるのである程度は理詰を追求すべきだ。しかし、一試合に10球程度森選手に感覚的に出した結論を試して結果的に、今までのセオリー通り結果が出ないなら、理論派のコーチが修正してやれば良い。しかし、森選手が感覚で出した答えが結果に繋がるなら、「その結果に再現性がある技術的な根拠があるか?」という観点からコーチやスコアラーが検討すれば良い。そこにセオリー外の新たな発見が有れば、感覚派の森選手を捕手にする事が大きくプラスになる。
一般的に捕手に向いているのは過去の定石をなぞって7-8割正しい答えを出せる理論派である。しかし、ブレイクスルーを起こす可能性が高いという点では感覚派を上手く活かす事も大事である。感覚派で打撃力の高い捕手を正捕手とするならば、理論的な部分を補完するとともに、理論派にはできない新たな発見をしようと試みるのも一つの選択肢ではないだろうか。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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— tthg1994 (@tthg1994) January 4, 2020