おはようございます。浅村選手楽天移籍が悲しいtthgです。
浅村選手はどうも楽天に確定のようだ。妻の感想は「浅村裏切ったの?」の一言だった。ファンの感情なんてそれでいいと思うのだが、この話題になるとライオンズファンの中からもえらい物分かりの良い人がでてきて「FAは選手の権利だから批判するのはおかしい論」を唱える。その人たちに是非お願いしたいのだが「正当な権利行使であろうとも、その結果が理不尽であれば非難され、その権利が後日制限されることもある」という事を知って頂きたい。
このことを知るためにあたってまずは下記の事例を考えて頂きたい。
・高級官僚が国費で海外の有名大学に留学して帰国後すぐ民間の外資系コンサル会社に高給で転職。(5年くらい前に問題になった実際の例。その後留学後5年以内に退職の場合は留学費用の返還という規制が行われた。)
・高級官僚が50そこそこで退職後天下りと渡りを繰り返して「億単位」の退職金をもらい豪遊。(昔は問題視はされたが規制はなかった。近年批判に基づき一定の制限がある。)
・多額の税金が投入されて運営されている京大の山中教授のips細胞の研究所の研究者をアメリカの製薬会社が多額の報酬をエサに引き抜きips細胞の技術が日本から流出。(もちろん仮定の話)
・自衛隊の軍事機密を知る防衛官僚が裏で中国とつながっている民間会社に転職。(軍事機密を漏らせば国家公務員法違反だが転職だけでは違法ではない。もちろん仮定の話)
みな基本的には「職業選択の自由」という権利の行使である。FAは正当な権利の行使というだけで批判が許されないとするなら上記の例もみな不問であるべきだ。しかし、実際に起こった上の二つの事例は大いに批判されたし制度改正も行われて一部規制もされている。残り二つの仮定の事例だって実際に起こったら大いに議論されてしかるべき案件だ。
FAだって同じではないか。現行制度上ルール違反ではないが、その行使の結果「理不尽な結果」を産むならルールを改正する必要がある。そのためにはいろんな批判が起こってもなんら問題はない。(もっとも単に人格否定のような汚い言葉だけを述べるのはいかがかと思うが。)別にFAが正当な権利だという理由で「批判するな」論を唱えている人たちにtthgと同じようにFA制度は改正が必要という意見に転向しろとまでは言わない。しかしその権利行使が「理不尽な結果を産んでいないのか?」という観点から検証する姿勢を持ってほしい。その結果官僚の天下りのような問題とは違うという結論に至るならそれを止めるつもりはない。しかし、現状があまりにも「FAは正当な権利」という結論が独り歩きしていて「一切の批判や意見をゆるさない」という態度の人が多すぎる。少なくとも「正当な権利でも理不尽な結果を産むならその権利自体が制限されることもある」という前提で議論して欲しい。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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