山川選手と浅村選手の打点王争いから考える打点という指標の不確かさ
今晩は。消化試合の観戦記の在り方に右往左往しているtthgです。
最近セイバーメトリクスの発展で打点という指標も運に左右されるので打者を評価する場合に必ずしも適切でないという言われ方をするようになった。tthg的には「打点は勝負強さの証なんだからこだわるべき数字でしょ」と思うところもあったが、今年の後半戦の山川選手と浅村選手の打点王争いを観ているうちにだいぶtthgの意見は変わった。
今年の初めは山川選手が絶好調でホームランと打点の2冠は間違いなしと思っていたが、中盤以降山川選手の不振と浅村選手の好調さがコラボして一気に差が詰まった。ここまでは良いのだが、8月あたりから山川選手も調子をあげてホームランの数は回復基調になり、10/4現在47本でホームランキング争いは独走。しかし打点は思うように伸びず浅村選手が127打点山川選手124打点で逆転してしまった。
この逆転の要因の一つは明らかに浅村選手が前でランナーを掃除してしまうからだ。今日だって1打席目に浅村選手が金子選手を返してしまったことで山川選手の打点のチャンスは減った。3打席目は浅村選手のホームランだからなおさらだ。そして、浅村選手は中盤以降膝や腰の怪我で走者としては価値の低い状態のため浅村選手が長打で2塁に残っても単打では返りずらい状況でなお山川選手は不利な立場に追い込まれた。それが打点王逆転の大きな原因だ。
たらればを言っても仕方ないが、浅村選手の存在がなければ下手をすると記録に挑戦レベルの打点をたたき出してもおかしくなかった。そう考えると打点という指標も一概に選手の打力を適切に反映したものでないという論評はそれなりの根拠があると言えそうだ。この理屈は他にも応用できて、秋山選手は82打点だが、前の打者の出塁率を考えればもっと評価されてよい。単に数字の大小だけでなく、「この打順にしては打点が多いあるいは少ない」という観点も加味して打点を評価すべきということを二人の打点王争いから教えられた次第である。
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