今日から二日間で上沢投手とマルティネス投手相手に1勝は容易くはないが絶望的ではない
おはようございます。体調が回復したのでメラドへ向かっているtthgです。
唐突だが、今週月曜のファイターズを率いる指揮官だったと仮定して週末のライオンズ3連戦についてどう考えるか想像して欲しい。月曜時点でライオンズとのゲーム差は6。火曜からの3連戦でライオンズがバファローズに3連敗しない限りライオンズとの3連戦前にゲーム差は5以上となる。(正確にはファイターズ3連勝、ライオンズ1勝2敗もゲーム差4となるが、ホークス相手に3連勝は厳しい。)
そう考えると、週末のライオンズ3連戦は3連勝必須である。(ホークス相手の3連勝と同様難題だが、直接対決3連勝のほうが価値が高く両方3連勝はもっと難題なので、ライオンズ戦の3連勝を狙うのが定石である。)ライオンズ相手の3連勝という課題をクリアしようとしたと時、多くの人は「上沢とマルティネスで2勝するとして後一つどう勝つか」と考える。実際栗山監督が、日曜に打ち込まれその前の週ライオンズにノックアウトされた高梨投手を3人目から外し、初物に弱いライオンズにほぼ初物の堀投手を選択してきた思考過程には、上記のような「上沢とマルティネスで勝つ前提であと一人」という思考が垣間見る。
この思考自体は妥当な判断なのだが、「上沢投手とマルティネス投手が勝つ」前提が実は当事者たる投手たちには結構厄介なものだとtthgは考えている。追う側のチームは一つも負けられない首位との3連戦と想定した時エース格の投手の「負け」は想定しない。というかできない。そこまで想定していたら作戦が成り立たないからだ。しかし、実際にはエースたる投手であっても100%勝つことはできない。人間だからミスをすることもある。本来どんなに信頼度の高い投手であっても失敗を想定して作戦を考えなくてはいけないが、それが想定できなくなるのが、終盤戦の戦いにおける追う側の最大のデメリットだ。
なぜかというと、チーム内でエースに対して「勝って当然」という空気が流れるからだ。もちろん、栗山監督や他のチームメイトから「勝って当然」などという言葉が直接放たれることはないだろう。しかし、心のどこかでみな「上沢とマルティネスの試合は勝てるはず」という希望的観測を持つ。そうでもしないと未来に希望をもって戦えないの人間の心情というものだ。それは絶対に二人の投手にとって大きな重圧となる。我々事務職だって「これぐらいできるはず」と思われている時とそこそこで良いよと思われている時の重圧は圧倒的に前者の方が大きい。まして億単位のお金が動くプロ野球の世界で感じる周りからの無言のプレッシャーの圧力は相当なものだ。
くしくも、きのうの堀投手に関して言えば、周りはダメでもしょうがない。全力でやって結果抑えてくれればいいという立場だったので成功したが、今日の上沢投手とマルティネス投手は同じ状況ではない。彼らは実力的には難敵だが極度に「絶対抑えて欲しい」という重圧をチーム内から受けてマウンドに上がる。海外時代のマルティネス投手は知らないが少なくとも上沢投手はそんな重圧を受けるマウンドは初めてである。そこにライオンズの活路があるとtthgは信じている。向こうも普段の精神状況でないと考えればライオンズナインは楽になれるし、精神的に揺さぶる作戦が有効になる。四球、盗塁、エンドラン、バント、進塁打などヒットやホームラン以外のところで揺さぶれば中盤以降十分チャンスが巡ってくるはずだ。今のライオンズ打線の実力であれば今日と明日やることをやれば十分勝機はある。焦らずに自分たちの力を信じてやって欲しい。それができればきっとライオンズファンは笑顔で月曜の仕事や学校に迎えるはずだ。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。
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