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昨日の試合に勝つという観点からも多和田投手に6回表の攻撃で代打をだすべきではなかった。(2018年6月18日対ベイスターズ観戦記)

お早うございます。交流戦が終わってしばらくライオンズの試合がないのが寂しいtthgです。

そもそも代打松井稼頭央選手で点を取れる確率はどの程度あったのか。松井選手の今季の打率は2割ちょっと。少ない打席数を考えればこの数字が松井選手の能力を完全に現しているとは言い切れない。しかし、代打のスペシャリストでもない松井選手にとって代打の難しさという問題はある。コンスタントに出場しているわけでもなく試合勘という問題もある。期待値として今季の2割そこそこという打率はそれなりに信用度のある数字と考えるべきである。そう考えた時、代打で点が入る確率はそれほど高いものではなかった。

一方、代打成功で点を取ったところで残り4回どうやって抑えるのかという問題に解決策が見当たらない。点を取ったとしても昨日でてきた投手が登板しただろうが、彼らが全員0で抑えるという確率はそれほど高くない。松本投手は三連投、増田投手不調で再調整中、大石投手は故障明けでまだ投げて見ないと分からない状態。結果的に松本投手だけが当たりくじだったわけだが、結果を観るまでもなく全員0で抑えると計算するほうがおかしい。0抑えられなければ代打成功も意味がなくなってしまう。

ところで、仮に多和田投手が続投した場合はどうだろうか。多和田投手は調子は普通(1-3回は映像を観ていないので100%自信はないが、4-5回の投球内容、解説の佐伯さんのコメント、配球チャートを参照すれば絶不調ということはないはずだ。)で球数は69。少なくとも7回までは投げられそうだった。調子は普通で球数に余裕のある多和田投手と、三連投の松本投手+不調の増田投手を比べた場合前者のほうが0で抑える確率は高い。7回まで0であれば相手のパットン投手、山崎投手への重圧も強くなるので違った展開もあっただろう。

また、昨日は僅差の展開だっただけに延長というリスクもあった。延長を考えた場合そもそも投手に代打が必要なセリーグ主催試合だけに、投手の数が普段の試合より多く必要だ。そして、今のライオンズは信頼度の高い中継ぎが少ないだけになおさらである。延長という観点からも多和田投手続投だった。

そして、6回のチャンスで点が取れなかったとしてもまだ1点差。3回も攻撃が残っている。今の打線ならば1点ならまだ十分追いつける点差である。実際7,8回もチャンスは作ったし、9回に秋山選手のホームランで1点取っている。7-8回のチャンスをものにできなかったことは事実だが、得点の確率はそれなりにあった。前回対戦でベイスターズ中継ぎ陣を攻略していることを考えれば、7-8回のチャンスも偶然ではない。

以上の条件を考えた時、(壊滅状態の中継ぎを大事に使うべきという話を持ち出さずとも)「この試合を勝つ」という観点から多和田投手続投が代打松井選手よりも勝率の高い選択だったとtthgは考えている。

蛇足だが、降雨コールドのリスクを考えた時、6回に点を取る必要があったという面はある。しかし、この時雨足は弱まっており暫くは試合続行可能だったし、雨が降らなかった時の延長リスク方が怖い。またどうしても点を取りたいなら代打は好調の金子選手にすべきだろう。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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