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スポーツ紙はレジェンドの大記録に敬意を払え

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お早うございます。無料の情報が溢れるネット時代に、売れる有料媒体とはなにかを考えるtthgです。

今日はどうしてもスポーツ紙に意見を言いたいので、ライオンズ以外の話です。昨日下記の記事をTwitterで紹介したが、内川選手の2000本安打を一面で取り上げる全国版のスポーツ紙はなかった。

2018年5月9日はプロ野球界にとって、記念すべき1日となった。ソフトバンク・内川聖一内野手の2000本安打達成、日本ハム・中田翔内野手の1000本安打達成、日本ハム・清宮幸太郎内野手のプロ初ホームラン。球界屈指の打者2人が偉業を達成したばかりか、ドラ1の黄金ルーキーが大打者への第一歩を踏み出した。普段ならスポーツ紙の1面を飾るにふさわしい出来事が3つも発生したこの日。さて、各紙のレイアウトはどう
内川2000本!→翌日のスポーツ紙は... 「清宮」「清宮」「清宮」「清宮」 - J-CAST ニュース

代わりに6紙中4紙が清宮選手のホームランが一面。デイリーとトウチュウは野球というより阪神や中日を取り上げるというスタンスで売っている新聞だからそれでも良い。しかし、残りの4紙の対応はあまりにひどい。ライオンズファンのtthgですら内川選手に同情を禁じ得ない。

清宮選手のニュースバリューが高いのは分かるが、これでは内川選手への敬意をあまりにも欠いている。スポーツ紙は野球だけを書いているわけではないから、他のスポーツの記事が内川選手の2000本より上に来ることはあっても良い。それは読者が決めることだ。しかし、同じ野球界の中での比較で新人の初ホームランが、長年の実績を積み上げて達成された2000本安打より上に扱うのはあまりにも不当だ。もちろん、それを決めるのも読者であり、今は読者も内川選手の2000本より清宮選手のホームランなんだという意見もあるだろう。そしてそれはある程度事実だ。しかし、だからといってスポーツ紙それに迎合するのは頂けない。そればかりかスポーツ紙の長期的リスクのある選択だ。

今はネットでなんでも無料で情報を得られる時代である。紙の有料媒体が生き残っていくためには、ネットの無料媒体を超える価値のある情報を提供しなくてはいけない。そう考えた時に、スポーツ紙の武器の一つは「選手に直に接してコメントを取ってこれる」という点だ。tthgのように1ファンでもネット中継と他の報道を組み合わせれば色々な記事を書ける。しかし、選手の生の声を直に取ってくることはできない。映像をみて選手の思考を想像し、記事を書くわけだが、そこに100%の自信はない。スポーツ紙の記者たちは、そこを解決できる

例えば、一昨日の試合で十亀投手がバント処理の一塁ベースカバーにおいて、浅村選手と衝突して一点失うというプレーがあった。tthgは「なんでそんなミスになるんだ」と思っても原因はわからない。二人の間で声出しはできていたのか、事前にどちらがカバーに入るかという決め事はあったのか、送球した山川選手はどちらのカバーを期待していたのか。こういった点は現場の声を聞かないと分からない。その現場の声を吸い上げて記事にできることが、現場に記者を派遣して記事を書いているスポーツ紙の武器なのである。それができるスポーツ紙があるならば、tthgだって購入したい。

そうであれば、記者たちは選手達と良好な関係を築くことが必要だ。コメントを取りたくても取れなければ現場にいる意味がない。そのためには選手達への最低限の敬意が必要である。自分たちの短期的な売り上げのために、レジェンドの大記録より新人のホームランを取り上げるようでは選手たちの信頼を失う。それは長期的に見て自分たちの首を絞めることなる。

今は、SNSやブログで選手達自身も情報を発信し、ファンと交流できる時代だ。また球団だってネットで独自のメディアを作れる。スポーツ紙がまともな報道をしてくれないならば、自分たちで情報発信するという選択肢がある。TVやスポーツ紙の報道無しに、自分たちの価値を高めることができない時代なら、選手たちも多少我慢して取材に応じるということもろうが、今はそれを必ずしも必要としない。スポーツ紙は選手達への敬意を書く行為は長期的にはマイナスであると肝に銘じるべきである。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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