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その場しのぎのホークスに王者の風格無し。(5/9対ホークス観戦記その②)

その①でtthgにしては甘口の観戦記を書いたのは理由がある。それはホークスの戦い方に王者の風格が見えないからだ。昨日の先発は本来のローテを崩して石川投手。打線も一昨日は6番だった中村選手を1番、一昨日は1番だった上林選手を2番、一昨日2番の今宮選手を9番とガラリとオーダーをいじってきた。昨日はこの采配が功を奏した形だが、この戦い方は王者の戦い方ではない。王者たるもの不調でも5月の頭に首位攻防だからと言ってここまでローテやオーダーをいじってはいけない。

例えば、ローテを飛ばされたバンデンハーク投手にしてみれば調整も難しくなるし、「俺を信頼していないのか」という不信感を生む。シーズン終盤で絶対に落とせない一戦ならわかるが、こんな序盤からそれをしては残りのシーズンに影響する。今日の一戦を勝ってもバンデンハーク投手が残りの試合で敗戦を重ねればトータルとしては損である。昨日好投した石川投手とて中5でキャリア最多の球数と相当無理をしている。これが次の敗戦につながったり不調の要因にもなり得る。

打線も、猫の目打線で目先の結果を重視すると、打線の威圧感を失う。今年のホークスは1-2番を固定できない状態が続いているが、上位打線が固定できないことは大きな弱点だ。試合開始当初の投手は誰もが不安であり、一つのアウトを取って安心する。そこにチームの顔というべき打者が存在すること自体が大きな重圧を生む。ライオンズで言えば秋山選手が1番で安打を連発する。その後に驚異的な粘りと3割超の打率を誇る源田選手がいる。それが試合の始る前から投手に重圧をかけている。

この重圧は、1-2番が固定されたて結果を出し続けることで構築されていくものだ。日替わり打線ではその効果が半減する。結果が悪くてもこの1-2番を安易にいじるべきではない。そんなことは、百戦錬磨の工藤監督が分からないはずがない。しかしそんなことを言っていられないぐらい上位を打つべき打者が不調なのだ。

こうした采配が見られるうちはホークスに付け入る隙がある。また、簡単に大型連勝で追いかけることが困難な位置まで突き抜けることはない。もちろんそんな状態だからこそ、今叩いておきたかったわけだが、現状ライオンズにそれを的確に実行できるだけの実力はない。まだまだホークスが本調子になるのは先と考えて、明後日以降地に足をつけた戦いをすれば勝機はある。精神的に乱れなければ、この2連敗で全ての勢いを失うほど今の打線はヤワではない。2連敗の反省は十分すべきだが、不必要に落胆する必要はない。ホークスは王者の戦い方はしていない。その事実をしっかり握って、落ち着いて戦えば大丈夫だ。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

5/9対ホークス観戦記その①

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