リクエスト制度の使用基準をチームとして策定すべき

今晩は。知能でチームを強くする戦略を考えるのが大好きなtthgです。

昨日の試合で、2回に外崎選手のショートゴロダブルプレーの判定をリクエスト制度で一塁はセーフに覆ったという出来事があった。昨日はOP戦で試行的意味合いもあったので、おそらく監督の中では制度を利用することにためらいはなかっただろうが、シーズンに入ったら、使うべきか迷う場面だ。リクエストは失敗したら最小で2回しか使えない。早い回で失敗したら後半の重要な場面で使えなくなる。さらに昨日の場合、成功しても1死1塁と大チャンスになるわけでもないという事情もあった。

監督は、こうした要素を色々加味して判断を下すわけである。それは通常のバントやエンドランの判断とたいして変わらない。しかし、リクエスト特殊の事情として、「選手やコーチの判断を信じる」という要素がある。判定が間違いであるか否かは現場の選手ないしベースコーチが一番近くで見ているので、確かな判断ができる場合がある。時にベンチの方が良く見えるということもあるが、現場の判断を信じてリクエストという場面も必ずある。

そう考えた時に、使用基準を曖昧にしておくと、要らないチーム内の不和が起こり得る。監督としては戦略的にリクエストを控えたにも拘わらず、選手、コーチからは「なんで俺の判断を信じてくれないのか?」という不満が出る可能性がある。

そうならないためにある程度機械的に使用基準を決めて、チーム内に浸透させておくことが必要である。tthg的には、序盤であっても一回失敗するまでは現場から要請があった場合は無条件に使い、2回目は監督の裁量とすべきと思う。リクエストは、現場と監督双方が戦略的に使うために慣れが必要であり、例え失敗してもチャレンジしてトライ&エラーと結果に対する反省を繰り返すことがチーム力向上に役立つ。選手やコーチも自信を持ってリクエスト要求した結果、現判定通りになったという経験を繰り返し、反省することによってリクエスト要求の精度があがるはずだ。そのためには、一定程度自由に使わせて経験を積む必要があり、一回失敗するまではフリーで使わせるべきと考える。もちろん監督も、要請がなくとも自身の判断に自信があれば要請がなくともどんどん使っていくべきだ。

それから、2回目の使用につては、選手、コーチは監督の戦略的判断にゆだねるという姿勢が大事である。例え選手、コーチのリクエスト要求が通らなかった場合も監督の戦略であり、自身の判断への疑いが根拠でないと理解する姿勢を持たないといけない。但し、監督もコーチや選手の信頼を確かなものとするために、リクエスト要求拒否の根拠は試合後で良いから示すべきである。

リクエストは、現場と監督のコミュニケーションの上に使用するという性質がある以上、単純な上位下達で運用するのは危険な制度だと思う次第である。

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