監督を評価する視点。

今晩は。監督の評価に悩むtthgです。

突然だがファイターズの栗山監督の続投判断は結構すごいことではなかろうか。栗山監督は実績のある監督だが、近年はあまり結果を残していない。2016の神がかり的な追い上げによる優勝と日本一の後、2017は5位、2018は3位で光明が見えたかに思えたが2019は5位という成績だ。特に2019は、レアード選手は失ったが球団が王選手や金子選手を補強し、清宮選手にソロソロ覚醒してくれるのでは?と期待する時期に来ていた。おそらく球団側としてソロソロ優勝争いしてチームの競争力を保ちたかった筈だ。しかし、結果は出なかった。こういう流れだと結果の責任をとらされて解雇になりがちである。



しかし、ファイターズはそれをしなかった。今年のファイターズは監督の手腕以前の問題だった。上沢投手とマルチネス投手が離脱して、王選手や金子選手、清宮選手は結果を残せなかった。これで勝てというのはおかしいのだが、それをちゃんと評価して監督の進退を決める球団はなかなかない。その中でもう一度チャンスを与えたファイターズの決断は素晴らしい。

翻ってライオンズはどうか。シーズン前から、リーグ連覇中の監督の進退がマスコミを騒がせている。松井二軍監督の一軍昇格云々は確かに既定路線という感はある。今年辻監督が結果を残さなければ、それ見た事かと交代させそうな気がしてならない。

確かに辻監督の手腕自体には疑問な点もある。投手の無駄使いや今年のバント乱発はtthgも何回も指摘してきた。しかし、トータルで見た時に全くダメな監督ではない。まずは結果を出し続けている点は忘れてはならない。しかも毎年主力を失っているにも関わらずである。その中で結果を出しているわけだから一定のマネジメント力は認めなくてはならない。特に昨シーズン終盤打線が湿って来たにも関わらず、突然先発投手が覚醒した事を利用して優勝まで行ったのは特筆すべき点である。2017-2018は基本打撃のチームだったが、それなりの投手力があれば、普通の打線でも勝てる監督である。その事は監督の引き出しの多さを示している。

ここで今年辻監督が結果出さなかったからと、松井監督にいきなり変えるのはリスクが高い。松井監督の手腕ぱ未知数であり、辻監督よりも下ということは大いにある。辻監督の場合は選手時代に広岡氏、森氏、野村氏、コーチ時代に落合氏という名将の帝王学を学ぶ機会があった。また、現役時代から黄金期ライオンズ野手のリーダー的役割を長く務めていてコーチ・監督向きのキャリアを歩んでいたというアドバンテージもあった。その辻監督を指導者としては駆け出しの松井二軍監督が超えるのは簡単ではない。むしろ、辻監督に作戦参謀となれる人材や良い投手コーチをつけて補強する方が勝つ確率は上がるとtthgは考えている。

少なくとも今年の成績だけで短絡的に判断して交代させるのは危険である。この点に置いては、監督評価を純粋に監督の力だけで行なっているファイターズに見習うべき点がある。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

本記事を評価頂けるようでしたら下記のバナーのクリックをお願いします。本ブログのブログ村におけるランキングが上がりtthgのモチベーションになります。

にほんブログ村 野球ブログ 埼玉西武ライオンズへ
にほんブログ村

にほんブログ村 野球ブログ プロ野球へ
にほんブログ村



本ブログは管理上の理由からコメント欄を停止しています。コメントがある場合は、お手数ですが下記のツイートのリプでお願いします。

twitterでフォロー