準備に時間をかけることが必ずしも最善ではない~高津臣吾著「二軍監督の仕事」を読んで③~

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お早うございます。今日は出勤前に時間が取れている。tthgです。

少し間が開いてしまったが、高津臣吾氏の著書「二軍監督の仕事」から考えたことを書きたい。一応本書については今回で最後にする予定。最後の今回は「試合前の準備」について。高津氏によると先発投手について言えば「試合開始前に早く球場に来て準備することが最善ではない」そうだ。海外のチーム(高津氏が経験したアメリカ、韓国、台湾)では先発投手の入り時間の指定はなくナイターの場合夕方に球場入りしてさっと準備して試合に臨むようだ。日本のように午後6時プレーボールなのに5時間前の午後1時に来たダラダラ練習すると集中力の浪費になるというのが高津氏の主張だ。ちなみに高津氏は1軍投手コーチ時代先発投手に「何時に来てもいい」と指示しても日本人は早く来るが習慣化していていつもの時間に来てしまったらしい。(本書には117-118ページに記述されている。)

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この指摘は大変示唆に富む。日本だととにかく「○○時に球場入りして自主練習していました。」という話が美談になりがちだ。そして、「遅く球場入りする」ということが賞賛されることはない。しかし、よくよく考えると、高津氏の考え方には一理ある。野球選手はあくまで「試合において結果を出す」ことが大事なのであって試合前に長く練習することが目的ではない。遅く来ることによって結果がでるならむしろそれをすべきだ。人間の集中力に限界があることは間違いなく、tthgのようなサラリーマンだって朝から目一杯仕事して残業時間に集中力を保つのは難しい。野球選手だって早めに球場に来て色々やったら集中力が続かないことは自明の理である。

もちろん、全体練習のある野手はそうも言ってられない。(野手だって全体練習の時間ややり方は工夫の余地はあるだろうが。)また、イチロー選手のように驚異的な集中力の持ち主が自分のルーティーンを時間をかけてやるほうが結果が出るという場合は別だ。しかし、普通の選手がなんの目的もなく時間だけが過ぎていくような場合は、精神的に完全オフの時間を長くし短時間集中のほうが好ましい。

単純に入りの時間を遅くしたからといって結果がでるわけではないが、なんの理由もなく選手を拘束して「異なる調整方法を認めない」というチームの決め事はマイナスだ。少なくとも選手が遅めの入り時間にして試合の日は短時間集中型の調整をしたいというなら最大限認めるべきだ。そして選手の側も試合前の自分の時間の使い方が本当にベストなのかということは検討が必要である。ライオンズで言えば、山川選手や森選手は全体練習前に長く打ち込むことがあるようだが、それによって試合での集中力に問題がでていないか考える必要があるだろう。山川選手は試合後にも打ち込むようだが、こちらを長くして試合前は体力と集中力を温存するというやり方も有り得る。

ついつい「早出特打ち」と言われるとそれだけで「頑張っているな」と思っていたtthgにとって「早くくることが最善ではない」という高津氏の指摘は目から鱗の指摘だった。

なお、本記事を読んで高津氏の著書に興味を持った方は下記からどうぞ。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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