ファウルの価値を数値化~セイバーメトリクス的戦術考察②~

前に、ファウル打ちに関する記事を書いたが、今回はもう少しデジタルに検証したい。ファウルを打つというのは高等技術だが、あまり評価されていない技術だと思う。投手の投球数に制限を強くする傾向にある現代野球では球数を投げさせるというのは、重要な戦術であり、そのための技術としてファウル打ちはもっと評価されるべき。

ファウル打ち効果を測定するために、球数ごとの被打率というのを計算してはどうか。各投手○○球以上投げると被打率が上がるというポイントがあるはずである。そのポイントを把握しておいて(データのない投手はとりあえずリーグ平均を意識する。)、相手先発投手が序盤で調子がいいなと感じたら、事前に把握した被打率の上がる球数を早い回に投げさせることをチームとして狙っていくというのはどうだろうか。調子の良い投手に対して凡打の山を築くよりは、後半勝負したほうが勝率は上がると思う。

上記の作成を実行するために、主力選手にファウル打ちの技術が必要になるが、今年の秋季キャンプでファウル打ちの名人辻監督に特訓してもらえばよい。ファウル打ちの教えるにはこれ以上ない人材が監督なのだから、今は絶好の機会である。

また、イーグルス則本投手、ファイターズ大谷投手、ホークス千賀投手などもともと得点期待値の低い投手に対しては、最初から5回までは徹底的に球数を投げさるというのも一考だと思う。そのために、ファウル打ちのスペシャリストを育成(木村選手、岡田捕手、水口選手、呉選手あたりを育成できると良い)し、序盤はその選手を起用するというのもありだと思う。このスペシャリストには、主力よりも確実にファウルを打つ高い技術を求めたい。(一打席当たり、最低10球ぐらいが目安)

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