楽天の会見からは「安樂投手以外に飛び火しないように」が最大の目標だったように思えてならない。

今晩は。疑心暗鬼のtthgです。

安樂投手に関するイーグルスの記者会見がTBSより下記の動画で公開されていたので、全部視聴したところいくつか疑問点があったので今日はそれについて書きたい。

この会見の冒頭(3:57~)で監督・コーチ・スタッフ137名のアンケートで40名の「選手」が安樂選手の行為を「見た・聞いた」と答えたと森井社長から発言がなされている。「聞いた」はまだしも「見た」選手はその場で止めなかった事や適切に報告しなかった事の道義的責任は追及されるべきである。特に若手の模範となりチームをまとめるべき立場にあるベテランが「見て見ぬふり」をしたならば、批判を受けて当然だし、会社としては厳重注意ぐらいはするべきである。「誹謗中傷は止めてほしい」は理解できても「批判されるべきは球団だけ」は無理筋であり、「見て見ぬふりをした選手」も批判されるべきである。なお、ライオンズファンとしては「見て見ぬふり」をした選手に炭谷選手が含まれていないことを切に願う。彼の場合外様だが、選手会の会長という重責を担ったことのある選手である。それ故、他の選手よりも模範となるべき立場にあり、その道義的責任は重い。



一方で本当に他の選手の関与がなかったのか。それもこの会見からすると微妙である。まず、上述の冒頭発言で137名のアンケートの回答率は92%とのことであるが、8%(約11名)が未回答である。未回答者の事情が公表されていないので、「主犯だから黙秘したのでは?」と疑問がわく。少なくとも未回答者の回答がなければ「他の選手の関与がなかった」と断言するのは早計である。

その上で、39:05~ぐらいから「安樂選手以外の調査も終了か?」と質問が飛ぶと森井社長から「直接的に(パワハラに?)該当しないものの気になる言動はあるので今後精査したい。」という趣旨の発言があり、続いて同席の弁護士から「社長から冒頭安樂選手以外の行為ははアンケートで明らかにならなかったと言ったが、実際は全く出てかなったというわけではない。強い言動など球団として改善しないといけないと思われるものが複数件ある。」と訂正が入る。

それは安樂選手とは無関係という理解なのだろうが、本会見で森井社長から「アンケートではニュアンスが分からないので結果に限界がある」と何回も言及されている。よくよく聞いてみれば安樂選手といっしょになってやっていたことを告発した内容だったということはあり得る話ではないのだろうか。最初に「安樂選手以外ない」と言い切っておきながら追及されるとポロっと出てくるのはいかにも印象が良くない。

更には、46:40~から記者から「スポーツ選手の服を脱がせると言うのは1人でやるのは一般的には難しいが安樂選手一人でやったのか?」という質問が飛ぶ。背景としては44:26~で逆立ちをさせて下半身を露出させ靴下をかぶせたという事実を同席弁護士が認めたという事をがある。この質問に対して同弁護士は「アンケートやヒアリングで安樂選手に加担したり、囃し立てたりと言う事は確認できていない。無理矢理脱がせたと思われているが、基本的に本人の意に反して脱がせたという事ではない。」と返答している。

その上で記者が「ズボンは脱がせたのではなく、脱ぐよう指示し強要したのか?」と質問すると今度は森井社長が「若干(当事者の)言い分は食い違っています。」と回答するのである。そこが曖昧なのに「第三者の加担はない」と言い切るのはちょっと強引ではないだろうか。そもそも言い分が食い違っているならそこは最初に言うべきだろう。



もう一つ重要なのは、冒頭のアンケートで40人の「選手」が「見た・聞いた」と答えたと発言しているのだが、監督・コーチについて言及がない点である。アンケート対象には監督・コーチも入っているのにである。球団としては現場首脳陣が把握していたのかいないのかという点は相当重要なのだが、そこを言及しないという姿勢にも疑問を感じる。現場首脳陣が知っていたとなったら15:20~あたりで「契約更改の場まで知らなかった」と社長が言っていことが怪しくなる。

「契約更改の場まで知らなかった」が怪しい要因はもう一つあり、18:55~で「ハラスメントは複数年でおこなわれたのか?」という質問に対して「アンケートではいつからか聞いていない」と森井社長が回答している。何年にもわたって行われていたなら球団側が「知らなかった」という主張も怪しくなる。報道ベースでは下記のように「長期間にわたっていた」とされているわけだから、期間をアンケートで聞かないのは不適切である。球団が「知らなかった」で通すために作為的に設問を設定したのでは?という疑念がわくのである。

これらの諸々の疑問について更なる調査をするとなった時に一番事情を聴くべきは安樂選手本人である。加担者の有無は本人が一番わかっているし、「見て見ぬふり」をしたものもそうである。首脳陣の認識の有無についても本人が注意を受けたことがあると証言すれば事実認定は大きく前進する。だが、森井社長は12:20~で「安樂選手への調査はこれで終わりか?」という質問に保留者名簿からのぞいたので終わり。」と回答している。

これはとかげのナンチャラではないのだろうか。自由契約にすれば本人の責任は問えるが「球団と関係ない人」になるのも事実である。会見を見る限り、臭いものにふたをした印象は強く、契約は保留しても保留者名簿には載せておいて更なる調査をすべきだったと思う。tthg的には「安樂投手以外に飛び火しないように」が最大の目標だったように思えてならない。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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