今晩は。脚の具合をいたわり布団の中から動かず選手名鑑を眺めていたtthgです。
毎年購入しているプロ野球オール写真選手名鑑の2023年版が出たのでパラパラとめくっていたら、2022年のWARランキングで外崎選手が4.4で7位だった。
tthg的には下記の記事で松井監督の外崎選手レギュラー確定発言に懐疑的な見方を示したが、この数字を見ると外崎選手レギュラー自体は妥当な判断である少し考えを改めた。
ただし、リーグ全体で見た時に、外崎選手がレギュラーを務めるセカンドが必ずしもライオンズのストロングポイントになっていない。上記のWARランキングではイーグルス浅村選手が4.5、ホークス三森選手が3.8と高い数字を弾き出しており、昨年はセカンドのリーグレベルが比較的高かった。また、各チームのポジション別得失点貢献というデータが示されているが、セカンドのそれが以下のようになっている。
ライオンズ:得点-11.9、失点阻止13.7、合計1.8
ホークス:得点7.3、失点阻止11.8、合計19.1
イーグルス:得点18.8、失点阻止-6.7、合計12.1
*合計はプロ野球オール写真選手名鑑の数字をtthgが合算して算出。
この数字はWARで評価対象である走塁の評価が抜けていることは留意が必要だが、リーグ平均に対してセカンドの打撃が大きなマイナスになっている事は明らかである。この要因は外崎選手自身の打撃もあるが、実は2番手以下の差も大きい。イーグルスとホークスのレギュラー以外にセカンドに入った選手のセカンド守備位置でのOPSを示すと下記のようになる。
イーグルス
渡邊選手.835(58打席)
小深田選手.879(31打席)
黒川選手.922(18打席)
ホークス
牧原選手.656(142打席)
野村勇選手1.122(83打席)
ライオンズ
呉選手.587(42打席)
以上データは下記のサイトより引用。
日本プロ野球(NPB)に関する様々なデータをまとめたサイトです - nf3 - Baseball Data House Phase1.0 2022年度版 - |
また、先に引用したプロ野球オール写真選手名鑑の失点阻止はUZRにより算出されているが、外崎選手のUZRは15.0に対してチーム全体での失点阻止(UZR)は13.7。つまり控え全体で1.3もマイナスしていることになる。2番手以下は打てない上に守備でも足を引っ張っている。
参考までにデルタ社のポジション別WARのセカンドは下記のようになっている。(WARは算出方法が提供会社により算出方法が違うので直接には比較できない。選手名鑑はデータスタジアム社)
ホークス5.9
ライオンズ3.6
イーグルス3.3
マリーンズ2.8
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これを見ても外崎選手自体の価値は高くても、リーグ全体のセカンドのレベルと控えとの差分を含めると「ライオンズのセカンド」は他のチームと大きく差をつけているわけでは無い。また、ホークスとの比較ではハッキリ差をつけられている。デルタ社のポジション別WARではファーストとショートはライオンズがリーグトップであり、源田選手と山川選手のレギュラー確定と外崎選手のそれは意味合いが異なる。外崎の場合は打撃の改善により、もっと他のチームとの差を明確にしたい。
ただし、他で打力をカバーできるなら、セカンドはトータルでリーグ平均以上ではあるので、最悪外崎選手の打力回復がなくても戦いにはなる。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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