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サッカー日本代表の大金星後の森保監督のインタビューから考える勝利に近づくために必要な事。

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今晩は。代休で歯医者と皮膚科をはしごしたtthgです。

一昨日の夜サッカーのワールドカップで日本がドイツに勝利するという金星を挙げた。たまたま仕事をしながら観ていたのだが、監督の森保監督がインタビューで「これで一喜一憂してはいけない」と答えていたのが印象的だった。

今から30年近く前、日本サッカーにはドーハの悲劇と言われた出来事があった。当時のサッカー日本代表は残り数秒までリードして本大会行きの切符を手にしていた。しかし、最後の最後で点を取られて本大会行きを逃した。この予選では、日本はスタートダッシュに失敗して2戦目まで最下位だった。ところがその後2連勝して勝てば本戦というところまできた。特に2連勝目の韓国戦は、歴史的な背景もあってとてつもない成果だった。その時、代表には「これで本線にいける」というような空気が流れていた。その様子についてはWikipediaに下記のように記されている。

イラン戦の敗戦で崖っぷちに立たされた日本は、オフト監督の「3WIN(残り3試合を全勝する)」というメッセージで気持ちを切り替え、活気を取り戻した。北朝鮮戦で圧勝し、次の韓国戦では三浦知の先制点を守り切って勝利し、最下位から一転首位に躍り出た。都並によると、本当はあと1つ勝たなければならないにも関わらず宿敵韓国に勝利した事で日本の選手達の間ではワールドカップ行きが決まったような雰囲気が生まれ、ラモスが選手たちに「まだ終わっていない」としつこく言っていた。


これが敗戦の決定的な要因と断定できるものではないが、勝ったことのあるチームの振る舞いでなかった事は確かである。勝負の世界では実際に勝ち切るまでは安心してはいけない。「勝てそうな状況」と「勝つこと」には大きな違いがある。勝った事のあるチームは最後まで勝ち切る事がいかに難しいか知っている。だから、勝ち切るまでは油断してはいけない。当時それを諫めていたラモス氏はサッカー大国ブラジルの出身故「実際に勝つ事」の苦しさを知っていた。

これは、実はこれは勝負の世界だけの話ではない。仕事でも「目標が達成できそう」という状況と「目標を達成した」の間には大きな違いがある。その違いを知っているか否かは大きな他がである。おそらく、一昨日森保監督の心にあったことはその事だったのではないか。上述のドーハの悲劇のチームには森保監督が選手として参加していた。だから、初戦で勝って「グループリーグ突破」という目標が達成可能に見えても、ここで心の油断が生まれたら残りの2戦で足元を救われるという強い思いがあったのだろう。

これは野球にも通じる話である。例えば、久方ぶりに優勝したした2018シーズンのCSに向かう前チームの心理状況はどんなものだったか。このシーズンで終盤にホークスとの劇的な優勝争いを勝ち切ったチームはCSでも同じようにやれば勝てるという思いはなかったか。短期決戦は短期決戦なりの難しさがあると覚悟できて居たか。辻前監督には短期間の難しさを語るに十分な経験値はあったが、選手達にどこまでそれを浸透させる事ができて居たか。

これは、それができて居たら勝てるという話ではないし、時にそれがなくても勝てる時は勝てる。だが、勝てる確率を少しでも上げるという意味では大いに意味がある。少なくとも、「勝てそう」と「実際に勝つ事」に大きな違いがあるという事を意識しているチームはそうでないチームに比べて勝てる確率が高いというのは確かな事である。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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