ファイターズのノンテンダーとは何だったのか?
今晩は。ノンテンダーと自由契約の違いが分からないtthgです。
結局ファイターズの「ノンテンダーFA」とは何だったのか。先日下記の通りノンテンダーFAについて選手会が抗議するという一幕があった。
これに対してファイターズ側は誤解があると主張している。
事実関係の正確なところは不明なのだが、側から見ていると実質の自由契約を「ノンテンダー」なる言葉で表現して何をしたかったのかというのがあまりには伝わってこない。
一応建前としては、下記の記事によれば「選手が取得した権利を尊重し」という事らしい。
これは、FAとは言え宣言しないと他球団と交渉できないという制度的欠陥を補って選手に他球団との交渉の門戸を開くという事であろう。(実質的には獲得調査なる謎の報道で半ば公然とタンパリングが行われている現状でこの制度的欠陥というのも眉唾だが。)
だが、建前を建前として貫くためには、NPBと再契約できなかった秋吉投手に対して最低限のオファーをしないといけない。FAの権利を尊重するが故に「他球団と交渉できる」という部分を拡大するために「保留手続をしない事」は合理性があるが、現所属球団と契約する道を示さない事はFAの権利を尊重するという文脈から外れる。それは単なる自由契約と一緒なのであり、「FAの権利を尊重する」という建前が崩壊している。仮に秋吉投手がオファーを断ったというなら話は別だが、その場合ファイターズが「オファーはしました。」と公にすべきである。そうでないと自由契約をノンテンダーFAと称して世間体を良くしたかっただけと勘繰られる。
ファイターズとしては全員他球団と契約するだろうという見込みだったのかもしれないが、それは流石に見立てが甘い。コロナ禍の財政難でおいそれとお金を出せる球団など限られる。建前だけでも世間体を保つなら、契約できない選手が出る事も想定して低額のオファーで契約する所までやっておかないとダメである。
選手会は、上記の記事で、ファイターズが選手と「プレー環境について協議」した説明したが実際にはそれがなかった事を問題視している。仮に、事実でない事を言ったのだとしたら、これはファイターズが「自由契約」という世間体の悪いやり方を回避するためにノンテンダーを使ったという1つの証拠である。なぜなら、この協議をしたと装う事は「ファイターズがそれらの選手を大事に扱っている」という印象を与える側面があるからだ。ファイターズとした表向きだけ選手に配慮していると発表する事には世間体を良くしたいという意図が見え隠れする。こうした事も自由契約を世間体のためにノンテンダーと装った可能性を示唆する。また、これもやり方が稚拙で、表にだすなら、多少協議っぽい事ぐらいやって言い訳できるようにして置くべきである。これだけ公然と選手会が物申すなら協議らしい協議はしていない可能性が高い。
こうした振る舞いは決して褒められた話ではないが、最低限のストーリーラインが崩壊するようなボロを出すなら策を打たない方が、まだましである。自由契約をノンテンダーなるものでコーティングするなよと言いたい所だが、これだけやり方がボロボロだと「やるとしてももっと賢くやったら?」と言いたくなる。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
本記事を評価頂けるようでしたら下記のバナーのクリックをお願いします。本ブログのブログ村におけるランキングが上がりtthgのモチベーションになります。
本ブログは管理上の理由からコメント欄を停止しています。コメントがある場合は、お手数ですが下記のツイートのリプでお願いします。
ブログの記事を更新した時は必ずTwitterでも更新通知のツイートをしますので定期的に本ブログを読みに来ている方はTwitterで@tthg1994をフォローして頂くと記事の更新状況がタイムラインに流せるので便利です。
たまにYouTubeで動画も上げています。宜しければ下記からご覧下さい。
https://www.youtube.com/channel/UCedqHtm7vbRlGHExQODI8YA