兎に角当てて出塁率を上げようというアプローチだけではプロの野球の世界で行き詰まる。
今晩は。長打が打てる1番が好きなtthgです。
先日下記の記事でトライアウト獲得すべき投手について書いたが、その際野手については触れなかった。
その理由は、投手については2軍の頭数を揃えておく事すら補強になり得るというライオンズの特殊事情が大きい。そのためtthg的には投手メインで観ていた。ただ、野手のほうは例え野手が最優先で必要だとしてもおすすめできる選手は正直いなかった。
tthg的にはその理由はあまりにも遠くに飛ばす能力に乏しい選手ばかりだったという事である。記憶している限りフェンスオーバーどころか外野の頭を越えた打球も皆無だった。tthgは2軍はあまり観ていないのでキャラクター的に長距離砲がいたのかもしれないが、長距離砲であるのにトライアウトに出てくる投手相手に大きいのを打てないと魅力はない。
仮に長距離打てる事が長所でないとしても、プロ当落戦上の投手相手なら外野の頭を超えるヒットぐらいは打ってもらいたい。いくら足や出塁率で勝負するタイプでも単打狙いの当てに行くだけの打者では怖さがない。それゆえ、内外野共前に出て守られたり、配球も長打を警戒しないので縛りがへる、投手も警戒心からくる投げミスがへる、多少甘くても良しと割り切れるので四球もへる、などの要因で出塁率自体も伸びにくい。
長打と出塁率のバランスを考えたと時に簡単な指標としてはそれらを足して算出するOPSが適当である。OPSでは.700越えで並の選手というのと言われるが、例えば、長打率で.275とかの選手は出塁率で.425出さないとOPSでは.700に到達しない。出塁率で.425は今季パリーグで吉田正尚選手しか達成していない。また今季パリーグ規定打席到達で最低の長打率は小深田選手の.312。(尚、過去4年で長打率3割未満での規定打席到達は2019のライオンズ金子選手と2018バファローズの安達選手のみ)この辺の数値を見ても長打率が3割を切るような長打と比較して出塁率特化型はレギュラーは厳しくなる傾向にあると言えるだろう。
ある程度長打も必要と考えた時、初めから当てるだけを狙う姿勢ではどうにもならない。基本的にはツーストライクまでは狙い球を絞ってフルスイングする事が必要になる。少なくとも場面や相手に応じて狙いを定めてフルスイングする事は必要である。そして一定の確率でそれを長打にする技術も必要になる。
しかし、トライアウトでは、そもそもしっかりフルスイングするという発想自体がない選手が多かったように思う。おそらく、多くの選手が普段から兎に角出塁するためにゴロ転がしてなんぼというアプローチでやっていたのだろう。そのアプローチが絶対ダメとは言わないが、当てに行くだけに終始するなら相当突き抜けた出塁率と守備と走塁での高い貢献が必要になる。
しっかり振って大きくのを打つという頻度は別としてそれを完全に諦めて兎に角当てようという発想になった時点である程度レギュラーへの道はかなり厳しくなるし、余程他の要素で貢献できる事が明確でなければ早晩プロとして厳しくなる。
2018年以降の最高の長打率が2020の.302で最近はとみに当てるだけの傾向が強い(しかも一芸である足まで衰えの懸念がある)金子選手には特にこのあたりの事は良く考えてもらいたい。個人的にはもう少し長打を増やす努力も並行してやらないと先が厳しくなると思う。
尚、各年度の成績とOPSについては下記を参照しました。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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ほぼプロ一般の話ですが、最後にちょろっと金子選手の話を書きました。#埼玉西武ライオンズ#seibulions https://t.co/EeyJ9gjOcU
— tthg1994 (@tthg1994) December 11, 2021
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