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沢村賞の判断基準は時代遅れなのか?

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おはようございます。昨日は遠出して日本シリーズを見られなかったtthgです。

まずはスワローズ日本一おめでとうございます。昨日は日本シリーズ見る暇がなかったので記事はまた別の話を。先日沢村賞に発表に際して選考委員から「レベルが低い」とかなり強めに現役選手を評価する声が上がった

これに対してダルビッシュ投手が下記のように時代遅れな評価であるという趣旨のコメントをTwitterにて行った。

しかし、沢村賞の選考基準は本当に時代遅れなのだろうか。


まず、打者のレベルが上がったので、圧倒的な実力差を示すことが難しいという論点が考えられる。だが、打者だけレベルが上がったわけでもない。例えば、昭和の時代投手が150キロを計測する事があったら実況席がざわつくのが普通だった。しかし、今はそれが起こるのは160キロの話である。MAX150はもはや先発投手でも驚かれない。変化球も140キロを超えて曲がるとか落ちるなどは昭和の時代には見られなかった光景だ。トレーニングの知識や技術が上がっているのは投手も同じなのであって一概に投手だけが不利になったという事はできまい。

沢村賞で問題になるのは登板数と間隔である。完投10については球数制限が厳しくなっている今、物理的なハードルが上がっている。これは否定できない現実である。ただし、最近ではジャイアンツの桑田コーチが135球で完投を目指すという具体的な提案も現場から出ている。

桑田氏の「9回完投135球」の意味するところは何だろうか。巨人軍のコーチとしては、桑田氏は当然優勝を目指して投手を指導する責任がある。
桑田真澄コーチ「9回135球」論の理想? 大野雄大、田中将大の“超効率投球”とメジャ... - Number Web - ナンバー

その上で、tthg的なポイントとしては球数を減らす努力も必要と思う。例えば、無駄四球ばかりでは当然完投は増えない。むしろ、相手の打ち気を逆手にとってカットやツーシームで1球で終わらせる事を目指すべきである。また、とにかく全力で投げ続けてスタミナ切れたら終わりというスタイルでめそれは難しい。ある程度力を抜いても抑えられるコントロールやタイミングを外す投球術で抑えて行く事も必要になる。そして、これらは沢村賞クラスのエースには今も求められるべきである。

これらを鑑みると決して10完投が厳しい数字だとしても、荒唐無稽の時代遅れの数字とは言えないだろう。ただし、中6で100球については昔下記の記事で触れたように、日本人の骨格などの理由で中6かつ100球以上投げると危険という可能性もある事には留意が必要である。中6で135を実践するなら、医学的肩肘の状態をこまめにチェックして長期的に故障が有意がないかを確認し、差が出るなら改める必要はあろう。


なお、この点の参考資料として、下記の通りダルビッシュ投手自身が過去に中6なら140球程度投げても問題ないと発言していたりする。また下記の記事では中4で100球というメジャー基準には再考の余地ありとも言われている。

メジャーリーグオールスターの前日記者会見におけるダルビッシュの発言が話題となっている。その発言とは、近年メジャーリーグのピッチャーに急増する肘の故障に関してだ。快進撃を続けていたヤンキースの田中将大に肘の靭帯の部分断裂が見つかり、故障者リストに入ったこと
ダルビッシュが異議を唱える100球制限の根拠PAPとは何か?(村山聡 中小企業診断... - シェアーズカフェ・オンライン

もう一つのハードルとして26登板があるが、こちらは中6体制では昔より厳しいとは言える。しかし、これはフルシーズン怪我なくローテを守れば達成できる数字なので球界のトップ先発投手ならばクリアすべき数字とも言えるのでこれも全くの時代遅れではない。

なお、200イニングについては10完投が達成されているならば自ずと達成できる可能性が高いので割愛する。他の勝率や勝利数などは26先発登板したエースなら達成すべき項目である。

以上の事を考えると、球界トップの先発投手について。沢村賞の基準が全くの時代遅れとは言えないというのがtthgの意見である。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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