メジャーにおけるダブルヘッダーのイニング短縮は対岸の火事ではない。

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今晩は。久々に連日ブログ投稿しているtthgです。

残念ながら今日は試合を観る余裕はなかったが、海外メディアでMLBの記事を英語で読んで意見を述べる記事のほうを書きたいと思う。(今日の試合は経過だけ追っていたが、びっくりした。突然こういう勝負強さを見せるのがこのチームの一つの魅力だと思う。)さて、今日は下記の記事について紹介し、意見を述べたい。


本記事はアメリカのヤフーに記載されたもので、ダブルヘッダーの試合の規定イニングを7回にすることが是か非かという記事である。賛成と反対双方の立場からの意見が紹介されているが、tthgの時間の関係で反対の立場からZach Crizer氏が書いた「Lose the seven-inning doubleheaders」の部分についてのみ紹介したい。

趣旨は下記の通り
・2020シーズンはコロナによる影響でダブルヘッダーの試合の規定イニングを7回で実施している。
・ライトなファンを獲得していくためにはこの施策を続けるという意見もある。
・これを継続するのは反対である。
・ダブルヘッダーの影響は意外に大きい。例えば今シーズンのカージナルスは中継ぎの防御率は4.77でリーグ全体で下から3番目だが、先発は3.70でリーグ6位。彼らは9-3という7イニングのダブルヘッダーの結果によりポストシーズンを戦う権利を得られるかもしれない。




これは、そもそもの日程がタイトで滅多に雨天中止をしない文化のアメリカ特有の話であり日本にはあまり関係ないように思われる話である。しかし、野球というスポーツは「趣味にしては拘束時間が長すぎる」という本質は日本においても問題である。毎日平日の夜に3時間半ほど時間を取るというのは正直容易ではない。現地観戦となると帰宅が深夜になりがちであり、躊躇するというのは熱心なファンでも起こることである。

そう考えた時に1試合の試合時間を根本的に短くするという発想は意外に遠い世界の話ではない。今すぐにではなくとも10年単位で見た場合議論の余地のある問題だとtthgは考える。こんなことを言うと「ゲーム時間の短縮」という理由で「ゲームそのもの本質を変える」ということなどあり得ないというご意見もあるかと思う。しかし、他のスポーツでは実際に起こってることである。

tthgが子供の頃バレーボールには「サーブ権の移動」という概念があった。得点がカウントされるのは「サーブ権」を持っている側が得点した時のみというのがルールだった。簡単に言うと現行のラリーポイント制における「連続ポイント」を取って初めて1点という制度だったのである。この制度では「連続でポイントを失わない限り点が入らない」ため試合時間が間延びしていつ終わるか分からなかった。それでは民放テレビで試合を中継するのが難しいという事情で連続ポイントでなくても試合が進むラリーポイント制に移行した。バレーにおいてサーブ権を持っているチームが点を取る難易度は、サーブ権を持っていない方が点を取るより高い。ラリーポイント制はゲームの性質を大きく変える制度変更だった。

tthgは9回の野球が良いというZach Crizer氏の意見に賛成だが、他のスポーツにおいて歴史的に興行面を優先してゲームの本質を変える制度変更があったことを念頭に置くと、野球の世界にもそういう波がやってくる可能性は頭に置く必要がある。その意味ではアメリカにおいてイニング短縮が先行するならば「その結果何が起こったのか」という点は注視していく必要があると思う。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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