世間一般の常識を全てプロ野球界に適用する必要はない。
おはようございます。常識を疑うtthgです。
元スワローズの宮本慎也氏の著作「洞察力」を読んでいたら、下記のように書かれていた。
日の丸を背負った選手がプレー中にガムを噛んだり、唾を吐いたりしては寂しい。
宮本慎也「洞察力」2017年ダイヤモンド社p189
文脈としては日本代表の選手はプレーだけでなく、マナーの面でもお手本にならなくてはいけないという事である。宮本氏の言わんとする事は総論としては賛成であるが、ガムを噛むという事については疑問がある。なぜかというと、ガムを噛む事はプレーを向上させる可能性があるからだ。
例えば、下記の記事に紹介されているように、ガムには集中力アップとリラックス効果があるとされている。そして、プロ野球選手がガムを噛む理由はそこにあるとも指摘されている。
コンマ何秒を争いプレーしているプロの世界でガムを噛む事の有用性を理解してそれを実行しているならば、それを単に「マナーがなってない」と否定するのは一方的過ぎる。むしろ、そこまで繊細にプレーの事を考えている事についてプロとして称賛されるべきとtthgは考えている。
勿論、日本人の伝統や常識に外れるか否かという事は日本でプレーする以上大事な視点である。だから、プレーに直接関係ない茶髪や髭が日本の常識として有り得ないという批判には一定程度耳を傾ける事も必要である。(tthg的には茶髪や髭も気にならないが。)しかし、ガムは直接プレーに影響する。その部分は日本の常識や伝統に反するとしても譲る必要はない。むしろ、そこに気を使えない選手の方がプロとしては疑問符がつく。その結果として口の中に唾が溜まって吐き出すという事があってもある程度仕方ない。(唾は飲み込めるならそうした方が良いが)
少なくとも、プレーに直接影響する行為についてまで日本人のマナーの問題だけで批判するのはおかしい。プレーに良い影響があるのという事を踏まえてなお、社会的に許されないというならそれは一つの見解である。
だが、マナーはあくまでマナーであり、法律に触れるわけではない。法律は日本国では守る事が前提となる最低限の基準であるが、マナーはそこまでの領域にはない。合理的な理由があるのであれば、「世間一般では非常識であろうが、プロ野球界としてはそうではない」という事もあって良い。プロとしては「プレーの向上に繋がる事はどんな些細な事でも気を使う」事の方が大事である。少なくともtthg的にはプレーの向上に繋がる事に「マナー」理由に反対する気にはなれない。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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— tthg1994 (@tthg1994) February 24, 2020