ライオンズファンにとっての震災と「がんばろうKOBE」
今晩は。神戸に悪意はないtthgです。
今日は25年前に阪神大震災が起こった日である。関西に縁のない当時からのライオンズファンにとって阪神大震災と聞くと連想するのは「がんばろうKOBE」ではないだろうか。この言葉は阪神大震災からの復興のシンボルとなるべくチーム一丸となって頑張ったオリックスブルーウェーブの合言葉だった。ブルーウェーブはこの合言葉を力に変えてリーグ優勝した。そしてこの優勝は、パリーグを4連覇していたライオンズを破ったもので、ライオンズ本格的な黄金時代を終わりでもあった。
どんなに栄えるものもやがて衰える。これは野球に限らずどの世界にも当てはまる。黄金時代の主力が一人、また一人と抜けて行きつつあったライオンズにとって、「新世代の象徴たるイチロー選手」が先頭に立つブルーウェーブは驚異だった。そして、そこに「震災復興」という見えない力が加わった。黄昏の時を迎えていたライオンズにはそのブルーウェーブを止める力はなかった。
この時のブルーウェーブの実力は確かだった。しかし、震災復興のシンボルとなった事で更に強敵になったとtthgは考えている。人は他人のために頑張ろうと思えた時強くなる。独身だった人が家族を持つ事で、家族の分まで責任を持つようになると仕事へのモチベーションも変わってくる。この時のブルーウェーブは震災で苦しんだ多くの人のために自分達が何か貢献できないかと頑張っていた。それが見えない力をチームにもたらした。少なくともtthgにはそう見えた。
震災が無ければライオンズが勝ったと断言する気はない。だが、同時に震災復興という特別なモチベーションがなければもう1年ぐらいは黄金時代が続いたのでは?とか、スワローズとの日本シリーズ名勝負の完結編ができたのでは?と想像してしまうのもライオンズファンとしての偽らざる気持ちである。
震災復興のために頑張り優勝したという事実は称賛な値する。東北のためにと頑張ったイーグルスも震災年に優勝できなかった。被災した年に優勝したブルーウェーブは特別なチームである。ライオンズファンとしてでなく、個人としてのtthgは被災した人の心に勇気を与えるべく頑張って優勝したブルーウェーブを称賛する気持ちもある。しかし、それがライオンズの黄金時代の終焉に一役買ったという事もまた事実であり、ライオンズファンにとしては痛い思い出だ。当時からのライオンズファンにとって震災と「がんばろうKOBE」に対する想いは複雑なのである。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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— tthg1994 (@tthg1994) January 17, 2020