とりあず、昨日は勝てて良かった。残念ながらちょっとしか試合観てないので、戦術の話を書きます。セイバーメトリクス時代になって、三振は、エラーやポテンヒットのリスクがないため、一番良いアウトの取り方として注目されている。セイバーメトリクスもk/9、FIPといった奪三振に注目して投手の能力を測ろうとしてる。
確かに、奪三振が一番確実にアウトを取る方法であるが、リスクもある。それは「球数」である。三振は最低3球投げないと成立しない。対して、ゴロやフライは1球で終わることもある。これは極めて大きい違いである。例えばイーグルス則本投手やライオンズの菊池投手が奪三振の多いタイプだが、総じて球数は多い傾向にある。球数が増えれば、増えるほど、早い回の交代を視野に入れないといけないし、無理に完投させれば、故障のリスクもある。
だから、先発投手の場合は、必ずしも奪三振が多いタイプがいいとは限らないと思う。私としては、ゴロアウトのとれるウルフ投手のようなタイプが向いていると思う。フライはどの方向に飛んでも長打のリスクがあるが、ゴロは三塁線一塁線しか基本的に長打にならない。(セイバーメトリクスもゴロアウト率というのは計算している。)そして、このタイプは球数が少ない。ウルフ投手は怪我の影響でイニングが稼げない場合が多いが、体が万全なら、長い回を投げる可能性が高い投手である。
ゴロアウト率が高い投手を起用する場合の注意点として、内野の守備力特に、守備範囲の広さには留意する必要がある。ゴロも飛んだところによっては、ボテボテもヒットになったりするので、そのリスク回避のために内野守備力の強化を忘れてはならない。(守備力もセイバーメトリクスでUZRという指標で計算できる。)
よって、先発はゴロアウト率が高い投手を起用し、内野守備を強化するという戦略が有効なのではないか。そして、奪三振率が高いタイプはセットアッパーやクローザーが向いていると思う。セットアッパーやクローザーは走投球数がすくないので、個々の打者に球数が多くてもリスクにならない。
能力が数値化される時代なので、これからは、その数値をどう解釈し、どう戦術に利用するかが重要だと思う。
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