日本プロ野球の真の醍醐味を失わせたCS
プライベートでトラブルを抱えてライオンズを観戦できていないtthgです。昨日の負けでシーズンの優勝はほぼ絶望といったところでしょう。ただ、今はCSがある。CSで逆転を狙うことが今シーズンの現実的な目標だろう。
そこで、今日はCSの話。まず、前提として、CSは全くダメな制度ではないと思う。消化試合を少なくし、最後まで楽しめるファンが増えることは良いことだし、忙しいファンは日々ダイジェストだけ観て短期決戦だげ生観戦というスタイルだろうからその人たちの楽しみは増える。
でも、表題の通り、CSは日本プロ野球の真の醍醐味を失わせた思う。私の思う醍醐味とは、10.19やブライアントの4連発なのである。10.19やブライアントの4連発は長いシーズンを戦いながら、実力伯仲で、の数試合まで優勝争いがもつれたために起こったドラマなのである。この一試合で全てが決まるという試合で、バファローズのエース阿波野を打ち砕いたオリオンズ高澤の一発とか、10,19が引退試合だった現イーグルス監督の梨田のタイムリーとか、3連発で大逆転を演出し、最後の1発でライオンズの心を折ったブライアンなど、どれをとっても、ファンの心に長く刻まれる伝説なのである。
CSの一試合も、10,19の一試合も同じ一試合だが、重みが全然違う。130試合(当時はシーズン130試合制)分のいや、ライバルチームの分も含めれば260、ブライアントの4連発で言えば、前年のシーズンから数えて、520試合の重みが凝縮された1試合であり、1プレーなのである。この醍醐味は絶対に今のCSでは味わえない。CSとリーグは関連はするが、重みがない。CSで勝っもリーグ戦の結果を覆せるわけではない。公式記録上は覆せたことになるかもしれないが、ファンの心の中までは覆らない。CS初年度にライオンズは2位から日本一になった。確かに嬉しかったが、負けたブライアントの4連発のほうが記憶に残っている。ブライアントの4連発は悔しい思い出なのだが、凄いものをみたという意味では心が動かされた。負けても感動できたシーズンは後にも先にもない。仮に、CSでブライアントの4連発があっても、絶対に同じ感動は生まない。繰り返しになるが、CSの1試合は長いリーグ戦におけるファンの心を覆すことができないからだ。
では、どうすれば良いだろうか。CSを全くなくすというのは興行的に痛みが大きい。しかし、リーグ戦の結果をできるだけ尊重する方向に持っていきたい。私としては、ポストシーズンは「他リーグの1位のチーム同士が戦う」ことが重要だと思っている。日本シリーズで負けても、「リーグ優勝した」という事実は変わらない。リーグ戦の価値を損なうものではない。だから、ブライアントの4連発は日本シリーズでの敗戦によって価値が損なわれることはないのである。そこを堅持してポストシーズンを増やす方法として4リーグ制を提唱したい。まだまだ、フランチャイズのない地域は多いから、4チームエクスパッションして、合16チームにして各リーグ4チーム編成でリーグを戦い、優勝した4チームでトーナメントすればいい。トーナメント1回戦も決勝も7試合ずつやれば、興行的にもかなりしっかりできるし、4チームのリーグなら消化試合もある程度減少できる。交流戦を多めに設定すれば、試合のバラエティも確保できる。
是非、リーグ戦の醍醐味を回復して欲しいと思う.
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