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高橋光投手の力投に打線が最後の最後で応えて逆転勝利。しかし、今日も采配に大きな問題。(2019年4月7日対ファイターズ観戦記)

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今晩は。ストレスの溜まる展開の後喜びを爆発させたため疲労困憊のtthgです。

ネット中継を見ていいても疲れる試合だった。序盤から有原投手が調子よくコーナーに投げ分けてくるので打線は沈黙。高橋光投手がそれに対抗するも先制を許す。その後も打線は打てず諦めかけた9回に奇跡の逆転。そのまま勝利となった。試合自体は見るべき点が多かった。投手が不安の中高橋光投手が力投した。特に四球が少なかったことは評価したい。甘くいくこともあるが、総じて森捕手のミット付近に来ていた。変化球もフォークとスライダーが効果的で長い回を投げてくれた。先に点を取られたことは問題だが、失点がその回だけだったことは大きい。先日の多和田投手のように最小失点でも何回も点を取られると追い上げるための攻撃において打者のメンタル的に辛い。はっきりと統計を取ったことはないが、逆転するときは先制点の後点が入らないという事が大きなポイントだというのがtthgの経験値からくる体感である。その意味で今日の高橋光投手の粘りの投球には価値があった。投手の柱になるべき高橋投手にこの結果が出たことは今後につながる。



しかし、同時に8回の高橋投手の続投は疑問手だ。昨日の今井投手よりは球数は若干少なく調子も良かった。しかし、高橋投手は今井投手より故障明けから時間が経過していない。しかも2017、2018と連続して怪我に苦しんだ投手で年間通じて活躍したこともない。今井投手より故障リスクの高い投手であることは間違いない。回を追うごとに球速は緩やかな低下傾向を示しており疲労は否めない状況だった。そして、昨日勝ちパを休ませており明日が休みのことを考えれば8回平井投手で問題のない場面だ。それでも続投は危険である。これ以上の投手離脱は絶対避けるべき時になぜ続投なのか。打者のほうでも中村選手が欠場、金子選手は強行出場。いつ崩壊するとも分からない危険な状況だ。チームとして怪我のリスクマネジメントに体制整備が必要である。

もう一つ大きな疑問が9回の山川選手への代走。こちらは戦術的な話だが、1点負けてて1,3塁。この場面での代走はゴロゴーやギャンブルスタートないし犠飛での生還率を上げるための戦術だが、その場合同点になるが二死で次の打者を迎える。その後の打者で逆転できる場合もあろうが、代走が必要な得点機会を想定すると延長の可能性が一定の割合で存在する。その場合打線の核なしでどうやって次の得点を狙うというのか。この場面で代走を出すことでしか同点にできないケースは相当限定される。一方延長における打線の力不足で試合を落とすないし引き分けの確率は上がる。また、この時点でファーストを守れるメヒア選手や熊代選手を使い切っており、裏の守りで戸川選手をファーストに起用しなくてはならない不安もあった。外野手登録で一軍経験のない選手を守らせるのはリスキーな選択であり、その分も含めると本当に勝利の期待値を上げるのか疑問である。

そもそも論として、代打メヒア選手の時に代走で熊代選手を浪費したのが問題である。あの場面は二死であり、経験が必要な打球判断はいらない。単にボールがバットに当たった瞬間走りだし、ホーム突入の判断はサードコーチ任せでよい。ならばその後サードを守る佐藤選手を代走に出しておけばよい。この場面にアクシデントがあった場合に重宝するユーティリティプレーヤー熊代選手を交代させる価値はない。熊代選手とてファーストは本業ではないが、一軍経験がある分だけましである。熊代選手がベンチにいるならまだ山川選手の代走は理解できる。また、熊代選手を代走に出してファーストにおいておけば万が一延長で他の選手が痛んでも対応しやすい。そして、金子選手が足首に爆弾を抱えている状況で、外野手登録の愛斗選手と戸川選手を使い切るという危険な選択も回避できた。外崎選手のホームランでこれらの問題は表面化しなかったが、僅差の延長もありうる終盤の起用としては疑問のある最大だった。

上記のとおり、いろいろ疑問点を述べてきたが、開幕シリーズ3連敗スタートでこんなに早く貯金できたことは大きい。今年の獅子には簡単にはおれない心があるようだ。去年天王山第一弾で痛恨の三連敗し、怪我人続出でも心折れることなく追い上げてきたホークスに精神面では少しは近づいているように感じる。状況は決して楽観視できるものではないが、開幕シリーズ3連敗でシーズン終わりのごとく考えてしまった点は素直に反省したいところである。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

なお、各回ごとのtthgのコメントを速報版にて記事にしております。本記事にまとめきれなかった部分もありますのでよろしければ下記の速報版もご覧ください。

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