お早うございます。フェニックスリーグ見ようと思ってパリーグTV契約したけど観れていないtthgです。
今日は、戦術論です。昨年前進守備はリスクが高いという下記の記事を書いたが、前進どころか基本的な守備位置をもっと深くして長打を防ぐほうが勝率は高いのではないか。
セイバーメトリクスでは、OPSという打撃成績が得点や勝率に深い関係があるとされている。OPSは出塁率+長打率で計算される。OPSは出塁率では補足できない長打(二塁打以上)の価値を付け加えることでより正確に打者の価値を測る指標である。ヒットや四球に比べ長打は出現頻度は低いが出塁率に長打率という補正をかけないと得点の期待値を正確に測ることができないということは長打の得点に対する寄与度は大きいと推測される。逆に言うと相手の長打を減らす事ができれば失点の確率は減る。
そう考えた時に、守備体形はもっと長打を防ぐという観点が必要なのではないか。守備体形ではどうにもならないホームランは別にして、2塁打、3塁打は守備体形次第で相当程度下げることができる。例えば、外野をフェンス際までバックさせて絶対に後ろにそらさないようにして1塁線と3塁線を閉めればホームラン以外の長打はそうそうでない。しかし、これだと内外野の間に落ちるポテンヒットと一,二塁間と三遊間を抜けるヒットの確率が増える。そこでポテンヒット対策としてショートセカンドをできるだけ後ろに守らせる。一,二塁間と三遊間対策としてはサードとファーストはそれぞれベース付近まで前で守って閉める。(ベースより後ろに守ると切れていく打球はファーストとサードの守備者ががファウルゾーンまで止めないと長打になるが、ベース付近に守れば切れていく打球でもフェアゾーンだけ止めれば良い。よって閉めるとしても一、二塁間と三遊間寄りに守ることができる。また前に守ればボテボテの内野ゴロをアウトにしやすいので、一,二塁間と三遊間を抜けるヒットが増えた分を補うこともできる。)
以上の守備体形であれば、長打を防止しつつその副作用として単打が増えるリスクを最小限に抑えることができる。問題は守備体形によって長打を防いだ結果増える単打がどれだけの範囲で収まれば勝率はあがるのかということだ。長打率の計算において単打は1、2塁打は2、3塁打は3と計算されていることだ。これによれば2塁打は単打の2倍、3塁打は単打の3倍の価値ということになる。そう考えた時に、2塁打を一つ減らした副作用として単打が一つ増えるという関係の場合収支は0ということになる。(3塁打の場合は二つ。)副作用としての単打がそれ以下であればこの守備体形は成功である。少なくとも上記の守備体形をとったから増える単打はそこまで多くないだろう。守備体形の変化によって増える単打はUZRの考え方を応用すれば数値化できるので一度この守備体形で統計データを取ってみたいところだ
ちなみに、今のライオンズは、金子選手、秋山選手、外崎選手という外野と恐ろしく守備範囲の広い源田選手という組み合わせで守れるので上記守備体形でもポテンヒットの確率が通常の守備陣より引いはずなので長打警戒シフトの恩恵は通常より多いはずである。
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