外崎選手怪我再発のニュースで考える強行出場の条件
今晩は。痛みに耐えるだけがプロの務めではなないと感じるtthgです。
tthgが大学院時代、同期の院生がゼミの課題を熱心にやりすぎた結果、体調不調で期限までに仕上げられなかった時に激務が当たり前の霞が関の官庁街から出向で来ていた教員が「倒れるまでやるのではなく、体調の異変を感じたら先回りして周りに振るの仕事の鉄則」と言っていた。正直あまりそりの合う教員だったが、この言葉は「プロ」として尊敬できる教えだった。怪我の再発でCS出場が危ぶまれている外崎選手に求められることの一つはこのことではないだろう。
プロは簡単に欠場してはいけないというのは一面の真実である。しかし、なんでもかんでも強行出場が良いわけでなく強行出場の結果怪我がさらに悪化してよりチームに大きな迷惑を書ける可能性も考慮しなくてはいけない。このことも先の記事で書いたとおりである。しかし、それだけでなく、もう一つの観点として「怪我を悪化させることはなくとも成績自体は下降線をたどりチームに悪影響を及ぼす可能性」も考慮しなくていけない。
例えば、サンスポが以下のように報じている。
「走ること、守ることは問題ない。打撃は怖がっている部分がある。試合で再発する不安があるし、びびっています」
サンスポ,2018年10月9日 5時2分,西武・外崎、CSピンチ…けが再発「不安」より引用,2024年2月17日最終閲覧
正直これ一つとってもフルスイングがおろそかになって本来の打撃ができない恐れがある。そして、もっと問題なのが守備。本人は守備は問題ないと言っているが守備への影響は自覚症状だけに頼るのは危険である。打撃は「打てない」という客観的指標があるが、守備は目に見えるエラー以外の部分で問題が発生している可能性があるからだ。怪我の影響で本来追いつける打球をそらしてしまう。送球が微妙にそれてセーフになる。これらの現象は見ただけでは判別しずらい。明確に痛くなくても無意識化で身体が患部をかばって微妙な影響がある可能性がある。腹の筋肉なので単純に走るだけなら大丈夫なのかもしれないが、外野のギリギリの打球に対して目一杯手を伸ばしてグラブを出す動きや、返球の際のコントロールなどは自覚できない小さな狂いも致命傷になり得る。そして外崎選手はその部分もストロングポイントだったりするから厄介だ。
この問題は簡単にどっちの選択が良いとは言い難い。ただ本人が不安であるなら強行出場は止めたほうが良いとtthgは考える。チームの日本一ために無理をして強行出場した結果日本一の足枷になるという状況は本人もチームもつらい。強行出場して1打席目で再発して後は残りのメンバーに託すならまだいいが、本人も自覚できない打撃や守備の感覚の狂いが終始チームの成績に悪影響を及ぼす展開は最悪である。これがシーズン初めの頃ならば実戦で試しながらという選択もあるが、残りの実戦はフェニックスリーグのみのぶっつけ本番。ならば「体調の異変を感じたら先回りして仕事を振る」が正解ではないだろうか。幸い仕事を振る同僚も既に外崎選手抜きで12連勝してホークス相手勝った実績のある頼もしいチームメイトである。はたして外崎選手と辻ライオンズの選択は如何に。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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