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逆転の決定打は敵失だった。しかし、敵失に至る過程には必然の要素もあった。(2018年8月3日対ファイターズ観戦記)

おはようございます。上沢投手まで撃破したライオンズがこの上なく嬉しいtthgです。

序盤から、菊池投手のコントロールは安定せず、上沢投手は打てる気もしない。せっかく秋山選手の渾身の3塁打で先制するも直後に逆転される。中盤まで負け要素満載だった。光が見え始めたのは6回裏。疲れで球がバラつきの始めた上沢投手を源田選手と浅村選手が連打で無死1、2塁。惜しくも後続が倒れて点は獲れなかったが、上沢投手にスタミナ切れの傾向があり、次の回には捉える可能性が見えた。(打高投低のライオンズにとって、相手先発のスタミナを削り取るメラドの灼熱環境は武器なのでは?と思ってしまう。)

しかし、7回の攻撃を迎える前に、表の攻撃をどうしのぐかが問題だった。菊池投手は既に110球を超えており、ストレートの球速が落ち始めていた。頭から継投もありだったとは思うが、出す投手の選択肢も難しい。スタミナ切れ気味の菊池投手以上に確実に抑えられると言い切れる中継ぎもいない。裏の攻撃に期待が持てるとはいえビハインド。継投を否定する要素は満載である。ただ、週前半のホークス戦で勝ちパの中継ぎをほとんど使っておらず中継ぎは休養十分、菊池投手の肩の回復への不安という要素を考慮すれば頭から継投もありだった。現実は二死までは菊池投手が投げて最後の一人を平井投手という折衷案でしのぎ切る。平井投手が球数少なく終わり回マタギで次の回を投げ切ったことを考えればこの選択も有効だった。(菊池投手がアウトを取れずにランナーだけ溜まって継投というリスクもあったが。)

この7回表をしのいだことでファイターズの継投が難しくなった。ファイターズ中継陣も強力ライオンズ打線を完璧に抑えられる存在は見当たらない。上沢投手はライオンズ得意で、疲れが見えるとはいえもう一回投げてもらいたい。ファイターズは上沢投手続投を選択するが、これが裏目にでて連続ヒットで無死一、三塁となり上沢投手は降板。無死一塁で斉藤選手にヒッティングの選択が良かった。併殺リスクもあったがバントで手堅く一点詰めるではなく一気に同点逆転を狙ったことが功を奏した。今のライオンズ中継ぎ陣の不安を考えると一気に逆転しないといけないので必然の選択だったが。

このチャンスに代打栗山選手の犠飛で一点差に追いつき、なお一死一塁から秋山選手と源田選手がつないで満塁で浅村選手に回る。ここで浅村選手が併殺コースの遊ゴロを打ってしまう。しかし、二塁手石井選手の送球エラーで逆転。最後はエラーだったことは確かだが、6-7回の攻防において、1点差で満塁を作ったことは逆転へ大きな布石だった。もっと点差がついていたら石井選手ももっと落ち着いてプレー出来ていただろう。斉藤選手のヒットで一気に逆転のチャンスをつくったこと、犠飛で一点で終わりそうな状況でも秋山選手と源田選手がつないで満塁までもっていったことも大きかった。1点差で満塁という状況をつくって重圧をかけたことで逆転できたという面もある。その意味では逆転は必然だった。

この逆転劇の後は虎の子を一点を平井投手とヒース投手が守り切った。打線の踏ん張りに投手が応えて勝ちのある逆転勝利だった。昨日の勝利は中継ぎの勝利でもあった。最大の弱点である中継の踏ん張りによる勝利は大きい。昨日のような勝利を積み重ねることができるなら、本当に強いチームへの階段を上ることができるだろう。

最後に菊池投手の状態について。フォームを変えたことで楽に球速が出るようになって制球も多少改善した。最近の状態は二段モーションが身体に負担があり早期に球速が落ちるなどの現象がでていたという解釈で良いように思う。ただし、80を超えた当たりから140中盤のストレートが散見され、無理に力を入れないと150を超えないようになる点はまだしっくりこない。制球が完全でないことと併せて考えればまだ肩にも多少の不安があることも予想される。調整を兼ねて登板間隔を空けることも必要ではないか。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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