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中継ぎ大作戦

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チーム戦力を考えるうえで、投手力、特に先発投手の整備はどのチームにとっても毎年課題と言ってよい。先発の上から3枚くらいは直ぐ名前が挙がるが4-5番手までそれなりのローテーション投手をそろえるのは非常に難しい。今年でいえば、菊池、ウルフ、野上が一応合格点で最近十亀が4番手といったところだろうか。十亀も開幕当初はローテにいなかったことを考えるとシーズン当初から先発のローテーションを守れる投手の育成・獲得は難題である。

そこで、逆転の発想で、先発投手という概念を捨ててしまって、短いイニングを投げる中継投手だけで一試合投げることを考えてみてはどうだろうか。例えば、中継ぎ4人を一組としてこれを3組用意し(これを仮にA,B,Cとする)、それとは別に、クローザー二人(これをD,Eとする。)を用意する。
中継ぎ4人は各試合2回ずつ投げ、クローザーは最終回のみ投げる。週の初めから
1試合目=A+D
2試合目=B+E
3試合目=C+D
4試合目=A+E
5試合目=B+D
6試合目=C+E
と投げさせてみてはどうだろうか。このようにローテを組めば、一軍登録人数14人で回せるので現実的な数字である。野手が少し少なくなるが、捕手を2人態勢にすれば対応可能だろう。3人目を捕手を使うことなんてまれだから、万が一の時に備えて誰かに捕る練習をさせておけば、十分である。

なお、各人の投球回が増えるので、その負担を考慮し、登板予定の投手以外は完全オフとし投球練習もさせない。万が一延長戦の時は、クローザーのみ一イニング限定で続投させ、それ以降はメジャー式に野手登板とする。50球以上投げた時は、一度二軍と入れ替えオフをとる。といった配慮をする。

この作戦のメリットは短いイニングならいけるけど先発は・・・という投手を有効に活用でき、そのレベルの投手であれば、比較的獲得が容易ということである。たとえば、一年目から先発で10勝できる投手はドラフトで毎年1人いるかいないかだが、中継ぎでそれなりの結果を残す社会人投手なら結構いる。トレードでも、中継ぎ投手を獲得するほうがよっぽど楽である。そして年俸も安い。海外FAの近い菊池を出せば、実績のある中継ぎ2+若手有望株くらいなら獲得可能だろう。またそれぐらいの投手であれば育成という手もある。

試しに今年のライオンズでローテを組んでみると

A=ウルフ、武隈、佐野、岡本
B=野上,十亀,シュリッター、平井
C=菊池,多和田,野田,高橋(光)
D=牧田
E=増田

現状でも結構いけるのではないか。

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