現場やフロントが「外国人補強以外しない」と明言するライオンズの本質的な課題
おはようございます。tthgです。 今日は「外国人補強以外しない」と明言するライオンズの現場やフロントの姿勢から浮かび上がる球団の体質や組織の問題についてどう捉えるべきか、掘り下げて考察したい。主な内容は以下のとおり。
1.今後の補強について「外国人補強以外ない」と明言するライオンズ球団関係者
2.12月を待たずに「補強をギブアップする」現場やフロントへの失望
3.西口監督や潮崎氏がギブアップした理由
4.今のライオンズには自浄作用を期待できない
5.まとめ
1.今後の補強について「外国人補強以外ない」と明言するライオンズ球団関係者
11月23日にデイリースポーツウェブ版が西口監督が今後の補強について以下のように語ったと報じている。
新しく外国人選手を取る予定になっている。それで十分じゃないでしょうか
2023年11月23日デイリースポーツWEB版配信,西武・西口監督 補強は「外国人選手を取る予定になっている。それで十分じゃないでしょうか」より引用,2024年11月24日最終閲覧
また、19日にはスポニチが潮崎哲也スカウトディレクターの言葉として以下のように語ったと報じている。
あとは外国人です。（FA補強は）しないと思います
2024年11月19日 5時30分Sponichi Annex配信,西武 今オフFA市場参戦せず 外国人の補強を重視より引用,2024年11月24日最終閲覧
正直内容についてはあまり驚きはない。最近のライオンズの動向を見ていれば、今年も同じことの繰り返しになるのは目に見えている。しかし、ここまでハッキリと球団関係者の口から「外国人補強以外やらない」と明言することには違和感を禁じ得ない。
2.12月を待たずに「補強をギブアップする」現場やフロントへの失望
まず、現状オーナーの意向や財政事情により補強が難しいとしても、現場やフロントが現時点で諦めるべきではない。ここ2年のライオンズ打線の悲惨な状況を鑑みれば補強が必要な事は火を見るより明らかであり、どんなに状況が悪かろうとも補強について最後まで努力するのが現場やフロントの責務である。その責務には財布の紐が固いオーナーや経営陣を説得することも含まれる。しかし、外部に向かって「今後の補強は外国人のみです」と宣言してしまえば、もう交渉の余地すらない。仮にこの状況で内部で折衝しても「お前たちが外国人以外補強しないと宣言してるじゃないか」と言われて終わりである。現状で与えられた予算の中で補強が難しいことは確かだとしても、12月を待たずに「ギブアップする姿勢」には失望しかない。たとえ難しくとも最後まで補強のために尽力するのがファンに対する最低限の礼儀というものではないだろうか。
3.西口監督や潮崎氏がギブアップした理由
より深刻なのは、なぜ彼らがギブアップしたのかという点である。西口監督や潮崎氏も心の底から「後は外国人だけで十分」と思っているはずはない。（仮に本気で十分と思っているなら、野球人として失格である。）だが、それに基づいた行動ができない。いや、許されないというほうが正確だろう。彼らに予算を含めた包括的な補強に関する権限はない。それどころか意見を具申する事も許されない。だから彼らが早々にギブアップした。そう考えないと今の状況を理解するのは難しい。さらに邪推を働かせるなら、彼らがどうにもできない状況だから敢えてメディアに現状を吐露する事で、ファンの反発を惹起して外圧を働かせたいという意図があったのかもしれない。
4.今のライオンズには自浄作用を期待できない
本来、内部でなされるべき折衝や意見の具申がなされていないならば、その組織に自浄作用は全く期待できない。自浄作用が働くためには、最低限問題について意見が提示され、それが検討される仕組みが必要だからである。シーズン終了から一月ちょっとで来期の補強を「ギブアップしてしまう」ライオンズの現状でその仕組みが機能しているとは到底思えない。良くも悪くも目上の人にも意見を控えるタイプではなかった渡辺ＧＭの退任で重しが外れ「イエスマン」ばかりになった今の組織は自浄作用が完全になくなり、暗黒時代まっしぐらというのが今のライオンズの現状であるように思えてならない。
5.まとめ
- ライオンズの現場責任者とフロントが「外国人補強以外しない」と明言
- 現場やフロントの補強努力の放棄に失望
- 補強に関する権限を持たない監督やスカウトの苦悩が背景に
- 組織の自浄作用の欠如が問題
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