ライオンズの三軍廃止は財政問題以上に深刻かもしれない。

今日は。少々見解を修正したtthgです。

昨日書いた三軍廃止に関する記事についてsinndarさんから下記のご指摘を頂いた。

確かにその通りなので下記の部分は少し筆が滑りすぎたので撤回したい。

だが、そんな事はライオンズフロントも百も承知である。だからそれが本音とは考えにくい。あり得る目的は財政的な理由である。三軍独自の試合をしようと思ったら費用がかかる。まず人数をそろえなくてはならないし、コーチ以下他のスタッフを雇う費用や遠征費も多少なりとも発生する。そういった維持費を確保することが現状の財務状況では厳しいという理由であれば納得できる。

それでも三軍運営費用はFA戦線にうって出て浅村選手に単年9億とか払うよりは安い。(元ソフトバンクの小林至氏が書いた下記の記事によれば三軍の運営費年間3億程)



ただ、財政的な理由である可能性については依然として残っているとも思う。下記のもちたろうさんのツイートに整理されているように、現状のライオンズの日本人支配下はドラフトの通常指名込みで59名だが、育成が13人もいる。怪我の伊藤投手、斎藤投手、粟津投手を除いても、日本人選手だけで総計69名いる。

https://twitter.com/mochitarou75/status/1452616473331986436?s=20

例えば、三軍開始前の2019年は育成込みで72名体制だった(二軍の捕手が足りなくて登録した星コーチ除く)怪我の高橋投手、与座投手は試合出場がほとんどない。野手も中田選手、中熊選手はそれぞれ16試合と12試合にとどまっており、けが人除いて69名の現行の体制は2019年とほぼ同じ規模になる。仮に昨日も引用した下記の報道どおり育成も含めて「イースタン・リーグなどの試合に帯同せず実戦経験が少ない選手を、2軍で強化していく」方針だとすると、ここから補強で外人を取ったり他球団戦力外から拾い、70人の支配下マックスまで獲得すると、2019年より実質10名程度多く、育成選手を試合に帯同しても試合にでる機会は少なく経験効果は限定的である。

それゆえ、これから多数選手を獲得する計画はなく、せいぜい外国人を一軍登録枠マックスの4人ということになるのでは?と予想される。そして、そうなる事情は「金銭的事情で育成を含めた選手数全体の削減」という結論が先にあって支配下枠の一部を育成に振り替えたということになろう。

ただし、これは今後の推移を見守らないと結論は分からない。これから外人及び他球団戦力外で支配下を埋めてくるかもしれない。その場合は財政事情の理由ではなくなる・そうなった場合はどう理解すべきか。sinndarさんからは下記のような指摘があった。

この説については説得力があるし、納得できるところはある。しかし、その場合sinndarさんもご指摘のように2019に始まった「三軍」という制度は結局張りぼてで、育成体制の抜本的強化という思考はあまりなかったということになる。金のないFA獲得がない球団である以上最低限必要なファクターだが、そこにメスを入れずではそもそも財政難に関わらず将来的な展望が乏しかったという結論になる。

tthgは昨日の時点で考えたのは「ホークスのような三軍を作ろうとしたけど財政難で断念した」というものだったが、そのほうがまだマシなシナリオだったのかもしれない。計画はしっかりしていたけど財政上の理由でできなかった場合は財政が回復すれば状況が好転する。しかし、そもそも無計画だった場合には財政が回復しても長期的展望は暗いからだ。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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