今年の成績で打てる捕手森選手を諦めるのは早計。

今日は。打てる捕手が好きなtthgです。

ライオンズファンの間では「捕手森選手をどう考えるか？」意見が別れる案件である。連覇していた時は沈静化していたが、最近はチーム成績がふるわないので「森選手のリード」というのは敗因一つとして語られる事が多くなったように思う。そこで一つ話題になるのが、森選手のコンバート案である。確かに、森選手は打力が特徴の選手であり、リード面で森選手に勝り、打力で捕手リーグ平均より上の選手がいるなら一つの選択肢ではあると思う。しかし、去年と今年、特に今年のチーム成績を根拠にコンバート云々を議論するのは少々乱暴である。

森選手のリード面についてはtthgもあれ？と思う時はある。だからもっとリードの良い捕手ならば投手成績が向上するというのはある程度確かだろう。しかし、森選手の最大の長所は他のチーム捕手に比べて極端に打てるという点である。コンバート判断はその長所を加味してもなお、リードで勝る捕手を起用する事がチームにプラスと判断されなくてはいけない。

この森選手の長所がチーム成績にプラスに働くためには他のポジションの打者がリーグ平均レベルに打てる事が必要である。他の打者が他チームの同ポジションの打者と同等に打てるなら、森選手が他のチームの捕手より打てる事がチームの優位性につながる。しかし、今年のように他のポジションの打者がリーグ平均以下になる状況では森選手の打力は他チームに対するストロングポイントにはならない。反対に2018.2019のように他のポジションの打者が打てるなら打てる捕手森選手は価値が上がる。そして、それで今よりも結果が出ている。ならば、捕手森選手を諦めて未知の方法に頼るより、一度実現している捕手森選手を活かせる状況に戻す事を考える方が優先度は高い。（ただし、優勝ではなくボストシーズンまで勝つ事を踏まえて未知の方法にかけるという考え方はあり得る。）

また、森選手のようなタイプを起用する場合、投手力にも注目する必要がある。この場合の投手力は単に実力の高い、低いだけでなく自ら配球を考える力があるかないかも含めて考える必要がある。自ら配球を考えられる投手なら森選手のリードに多少問題があってもサインに首を振りながら修正できる。更にはかつて城島選手を育成した今のホークス監督の工藤氏のように、逆に配球を教えられるようなベテランがいれば理想である。あるいは、配球の妙がなくても球威や高い変化球の精度でゴリ押しで結果を出せる投手を揃えるという手もある。この点については、森選手がレギュラーになった2017以降一貫してこの点はライオンズに不足している。特に菊池投手が抜けて以降は厳しい。その意味ではリードの良い捕手の需要はある。

もう一つ考えなくてはならないのは控え捕手の実力である。控えが全く打てないとか、リードに不安があるとかなら森選手を変えても意味がない。現状は柘植選手と岡田選手だが、柘植選手は森選手以上に経験不足であり、今すぐリードで森選手以上の結果を出せるとは考えにくい。岡田選手はリード面では期待できてもここ2年の打撃成績が悪すぎて不安である。

以上を踏まえて考えると、控え捕手にも不安があり、他の打者の打力を補えれば今よりも成績が向上する可能性があるのだから、捕手を変えるよりも打てる捕手森選手を活かせる環境を整備する方が現実的だとtthgは考えている。打線は外人2人を中軸打てる選手を獲得、山川選手、外崎選手の復調、若林選手、岸選手、愛斗選手、呉選手当の成長により1-5番ぐらいを森選手以外で賄い.森選手が6番を打つような状況を作る事が肝要である。投手の方は先発にリード云々言わなくても抑える外国人を1人獲得して、高橋投手、今井投手、松本投手の内2人ぐらいはリード云々がなくても柱になれるよう成長されたい。（流石にすぐに配球できる投手になれというのは無理なので。）

その上で、起用の工夫としては森選手に休養を与えるために週1ぐらいは先発との合性を加味して岡田選手や柘植選手を先発捕手で使うのはありだと思う。森選手は小さな怪我で離脱する事が多く、小さい身体でフルスイングするスタイルでは身体の負担が大き過ぎる懸念がある。今年も五輪中断期間後に調子が上がったのは適度な休養があったからという見方もできる。また、2020の不調も2019に岡田選手の離脱による過度な負担があったという可能性もある。そういう意味では、もう少し併用の試合を増やすという方法はあり得る。一気にコンバート云々言うよりこちらの方が現実的だとtthgは考えている。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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