日本シリーズ第2戦重視作戦の真髄とその使用条件

おはようございます。とある事情で午前中有休と取ったのでその時間の合間に更新しているtthgです。

黄金期ライオンズの日本シリーズ用の作戦として「第2戦重視」がある。最近あまり日の目を見ることがなくなり、お蔵入りした感があるが、tthg的にはまだ使える作戦だと思っている。しかし、この作戦は有効なチームが限られる作戦であり、使いこなすことが難しい。そこで今回はこの作戦の意味とその使用条件について語りたい。

まず、この作戦の意味は下記の二つである。

・連敗阻止
・連勝確率の上昇

まずは連敗阻止。第1戦でエースをつぎ込み負けてしまった場合、相手チームが勢いに乗り2戦も取られて連敗というリスクが高くなる。7戦勝負の戦いにおいて2連敗は敗退濃厚であり、絶対に避けなくてはいけない。1戦目に負けたとしても、エースで相手チームの勢いを止めて勝つことで長期戦に持ち込む。これが一番大きな狙いである。次に連勝確率の上昇。1戦目2番手の投手で相手のエースに勝てば、2戦目に自軍のエースで勝てる確率が高まる。連勝できれば逆に自軍の日本シリーズにおける勝率がぐっとあがる。連敗を回避しつつ連勝確率を上げることでシリーズのトータルの勝率を高めることがこの作戦の真髄だ。



この作戦を唱えていた森監督が指揮をとって、ライオンズ戦った日本シリーズにおいて1-2戦目連敗は一度もない。(86年は1分け1敗)そしてこの時期の日本シリーズにおけるライオンズは8回戦って6回優勝。勝率7割5分。計算通りにいかず2戦に敗れているケースも3度あるが、野球の勝敗に10割はあり得ない。むしろ、「連敗しないように」戦った結果、不利な戦いになりがちな1戦目を勝ったケースを含めて連敗を回避したことが通算の勝率を高めていたと考えるべきだ。

ただし、ライオンズがこの作戦を採用できたことにはいくつか要因がある。一つ目はチームとしての成熟度。森監督が就任した86年時点で、ライオンズは82-85の4シーズン中3シーズンでリーグ優勝、そのうち日本一2回と勝った経験が豊富なチームだった。勝った経験が豊富なチームだったから初戦に負けても自分を見失わず「明日勝てば良い」と切り替えられた。今年のライオンズのように若いチームは例えエースが2戦目にいると思っても中々切り替えが難しい。そうしたチームには先手必勝が必要になる。

次にエースへの信頼度。この時期のライオンズは工藤現ホークス監督、渡辺久信現ライオンズGM、郭泰源氏、東尾元ライオンズ監督、石井丈裕氏などがエース級として活躍しており、エースへの絶大の信頼があった。正直今年の菊池投手のように絶大の信頼とまではいかないエースにこの作戦を託すのは難しい。

それから、2番手の実力。第1戦に投げる投手も上記の中から選んでおり、他チームにおいてはエース格だった。だから、相手のエースと戦うと言っても致命的な不利はない。1戦目は最悪落としても良いとしても、1戦目が全敗ではなく勝ったケースもあるのは2番手と言いつつエース的な実力の持ち主が先発を務めていたことによる。エースを2戦に使うとしても、1戦で敗色濃厚のマッチアップになるようではこの作戦は使えない。

現状この作戦を使いこなせそうなチームはホークスだけだろう。そのホークスも今年はエースと言える存在が不在で、第2先発に活路を見出して1戦必勝で戦っている。黄金期ライオンズの補強戦略を含めた総合的なチーム作りの象徴がこの日本シリーズ第2戦重視作戦を使いこなしたことであるように思えてならない。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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